2018 Fiscal Year Research-status Report
日韓比較による小学校英語教員養成カリキュラム開発に関する実証的研究
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18K02287
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Research Institution | Seitoku University |
Principal Investigator |
金 ヒョンスク 聖徳大学, 児童学部, 講師 (90524877)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 日本の小学校教員養成カリキュラム / 韓国の小学校教員養成カリキュラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、国際化に対応できる日韓の小学校英語教員養成カリキュラムの在り方を実証的に明らかにするものである。本研究では、研究課題として「日韓の小学校英語教員養成カリキュラムの現状と課題:日韓の小学校英語カリキュラムの特徴は、教員養成カリキュラムのどのような部分に表れるのか」を研究課題として設定し、日韓比較による小学校英語教員養成カリキュラムの在り方を検証したい。 韓国は2007年から教科として小学校英語が導入され、2012年から授業時数が増えることで、内容が会話中心からreading重視へ転換してきた。一方、日本も2020年から教科としての外国語が全面実施になるが、これらの変容に伴う教員養成カリキュラムはどのようになっているのか。 2018年度は、小学校英語教員養成に関する基本文献を収集し、コアカリキュラムを基準とした教員養成カリキュラムについて文献、韓国出張による有識者へのヒアリングを行った。さらに、韓国で実施する予定の全国の教育大学への質問紙調査や有識者へのインタビューによる実態調査研究の質問紙の作成や、インタビュー項目を作成した。一方、日本では、先駆的に小学校英語教員養成を行ってきた大学のシラバスを収集した。また、小学校英語教員養成カリキュラムに関する情報を日本児童英語教育学会、日本小学校英語教育学会、日本全国小学校英語活動実践大会、英語教育授業研究発表会(ノートルダム学院小学校)、「小学校英語評価ワークショップin京都-Can-Do & パフォーマンス評価-(EASEL2018年度 第2回WS)」、に参加しに最新情報を収集した。また、お茶の水女子大学附属小学校第81回 教育実際指導研究会外国語活動部会協議会のコメンテーターとして参加し、情報を収集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
日本の情報収集は間に合っていたが、韓国の情報収集及び調査の準備が遅れた。韓国への出張が2019年3月になったため、教員養成に関する韓国の文献の収集が遅れた。また、韓国の教育大学への質問紙調査のための準備段階で終わってしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度は、日韓の小学校英語教員養成カリキュラム経験の内容構造とその特質を解明する。 ①継続的な資料収集 2018年に引き続き、教員養成などに関する文献の継続的な資料収集を行う。 ②研究仮説の検証 2019年度は、特色ある大学の英語教員養成カリキュラムの評価を卒業生への質問紙調査やインタビュー調査を通して実施する。2018年度の研究結果とあわせて、研究仮説の検証を行い、仮説と理論枠組の精緻化をはかる。これに基づいて質問紙を作成する。日韓とも一つの大学を対象に小学校教員になっている卒業生への調査を実施する。日本では、小学校英語に関する教職科目を9年間行ってきたS大学の卒業生を、韓国では、ソウル教育大学校の卒業生を対象に質問紙調査を実施する。韓国の場合、大学の授業担当教員へのインタビューも実施する。合わせて2018年度に出来なかった韓国への全国的に10校ある教育大学への質問紙調査やインタビューによる実態調査も行っていく。
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