2020 Fiscal Year Research-status Report
日韓比較による小学校英語教員養成カリキュラム開発に関する実証的研究
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18K02287
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Research Institution | Seitoku University |
Principal Investigator |
金 ヒョンスク 聖徳大学, 児童学部, 講師 (90524877)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 7つの小学校英語の検定教科書 / 韓国の小学校英語教科書 / データベース |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、国際化に対応する日韓の小学校英語教員養成カリキュラムの在り方を実証的に明らかにするものである。本研究では「日韓の小学校英語教員養成カリキュラムの現状と課題:日韓小学校英語カリキュラムの特徴は、教員養成カリキュラムにどのような部分に表れるのか」を研究課題として設定し、日韓比較による小学校英語教員養成カリキュラムの在り方を検証したい。 2020年度は小学校英語教員養成に関する基本文献を収集し、コアカリキュラムを基準とした教員養成カリキュラムについての文献整理を行った。さらに、日本の7つの出版社からの小学校英語検定教科書を分析し、データベース化し、日本の小学校英語教育の特徴や教員養成の方向性について検討した。韓国の小学校英語教科書は一つの出版社の3年生から6年生の検定教科書を分析し、教員養成の方向性を導き出した。また、お茶の水女子大学附属小学校の「学びを編む」という第83回教育実際指導研究会にコメンテーターとして参加し、教科(外国語)協議会の「「世界」に生きる私を見つめる」の実践についての指導をした。東京の公立小学校にも研究会の助言者として参加し、コロナ禍の中の外国語授業の現状を観察した。 2019年度の研究成果とあわせて、研究仮設の変更や理論的枠組の精緻化を図ることができた。調査については、具体的な調査校のリストアップ(日本の小学校1000校)、卒業生のリスト作成などの準備は終わっているが、新型コロナウイルス感染症の影響で韓国の出張ができない状況であったことや、日韓のコロナの対応の違いに加え、小学校現場の学習状況も異なるため調査の実施は延期されている状況である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍で日韓の調査がストップになっている。韓国の出張ができなかったことや小学校現場の状況を考えると調査を実施することができなかった。調査校のリストアップなどはすべて終わっている。新型コロナウィルス感染症の状況をみて、調査実施時期を変更した。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、日韓の小学校英語教員養成カリキュラム経験の内容構造とその特質を解明する。 小学校英語に関する教職科目を11年間行ってきたA大学の卒業生を対象に質問紙調査を実施する。合わせて、韓国の教育大学への質問紙調査やインタビューなどで実態調査も行っていく。 日韓の小学校英語教員が考える望ましい小学校教員養成カリキュラムの内容構造を大規模調査し、解明する。
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Causes of Carryover |
韓国でインタビュー調査等を計画していたが、新型コロナウイルス感染症の影響のため、今年度は実施することができなかった。そのため、旅費や協力者への謝礼金を執行しなかった。また、質問紙調査を次年度に延期したため、印刷費等を執行しなかった。 今年度できなかった調査は次年度に行うが、新型コロナウイルス感染症の状況を十分に踏まえる必要がある。次年度に繰り越した研究費について、訪問による調査が可能な場合は、旅費やインタビュー協力者に対する謝礼金に充てる。
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