2020 Fiscal Year Research-status Report
自然科学的人間観と人間形成論の関係に関する理論的・思想史的研究
Project/Area Number |
18K02292
|
Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
今井 康雄 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (50168499)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真壁 宏幹 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (90229328)
山名 淳 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (80240050)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 教育思想 / 自然主義 / 人間形成論 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年6月27日、3月1日に開催予定であったがコロナ禍で延期となっていた第4回研究会を遠隔で行なった。ハレ大学の鈴木優氏が「哲学的医師シラーによる「人間の使命」の探求」、東京大学の石原あえか氏が「ゲーテ時代の天文・気象学 -- 科学する詩人のメタモルフォーゼ」をそれぞれテーマとして報告を行い、zoomによる討論を行なった。また、11月28日には、共同研究者である眞壁宏幹氏の近著『ヴァイマル文化の芸術と教育 -- バウハウス・シンボル生成・陶冶』(慶應義塾大学出版会, 2020年)の合評会という形で第5回の研究会をやはり遠隔で行い、今井康雄(日本女子大学) 伊藤敦広(慶應義塾大学大学院) 渡邊福太郎(慶應義塾大学) 三代真理子(東京藝術大学) 山名淳(東京大学)がコメントし、参加者とともにzoomによる討論を行なった。 コロナ禍のために計画していた国際共同研究の実を上げることができず研究期間の1年延長をお願いすることとなったが、19年1月にベルリン自由大学で行われた国際シンポジウムの成果をもとにした今井と真壁の寄稿が学術誌Paragranaの特集号に掲載されることが決定したことは本共同研究の成果と言える。 また、本共同研究を基盤として『思想』誌に連載してきた今井の論文「世界への導入としての教育 -- 反自然主義の教育思想・序説」が、2021年1月号(第1161号)掲載の第6回で完結した。この連載をテーマとして、2020年9月に教育思想史学会第30回大会のコロキウム「教育思想史と自然および自然主義」が開かれたことも成果として挙げておきたい。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍によって当初の目論見であった国際交流(国際シンポジウムの開催)が不可能となったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
1年期間を延長した今年度も依然として本格的な国際交流は困難な情勢ではあるが、研究実績はかなり積み重ねてきおり、今後はそれをもとにした遠隔による研究交流や活字媒体による研究発信に努めたい。
|
Causes of Carryover |
コロナ禍によって国際交流等の研究計画が実施できなかったために次年度使用とせざるをえなかった。今年度は遠隔による会議などを活用して研究交流を進めたい。
|
Research Products
(7 results)