2018 Fiscal Year Research-status Report
「計画主体の多元化」状況下における地域生涯学習計画の再構築
Project/Area Number |
18K02298
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
石井山 竜平 東北大学, 教育学研究科, 准教授 (30304702)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 社会教育 / 生涯学習 / 指定管理者制度 / 地域再生 / 生涯学習計画 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究課題に基づき、宮城県教育庁生涯学習課との協力体制のもと、計4回の社会教育研修(5月29日、8月28日、10月16日、12月11日)の企画・立案・実施を、県下各地の社会教育職員で構成した運営委員会単位での調査研究と並行しながら行いながら、これからの時代における社会教育計画論、経営論、施設論の検討を進めてきた。 研修内容の具体は、社会教育法の基礎的理解といったいわゆる概論の見直しの他、「参加に困難を抱える人々をも包摂しうる学びの場をつくる」「指定管理施設の館長のありかた」「地域再生への参画を拓く」「地域の未来をどう描くか」「地域再生への新たな財政支援」「社会教育施設の力を高めるために全国の取り組みに学ぶ」「被災地の企業、NPOの取り組みに学ぶ」などであり、それぞれのテーマに基づく南東北エリアにおける先駆事例・典型事例を集団的に発掘・検討しながら、研修内容の組み立てを行った。なお、研修の概要と受講者の感想は、宮城県のHPに掲載されている。 得られた知見の一部は、日本社会教育学会6月集会(2018年6月9日、東洋大学)プロジェクト研究『学習の自由』と社会教育「九条俳句不掲載訴訟;到達点と課題」において「レジリエンスと学習の自由」、日本公民館大会研究大会(2018年12月16日、金沢大学)課題研究「公民館職員の養成・採用・研修」において「宮城県における社会教育職員研修」(蛯名博人(宮城県教育庁生涯学習課)・菅原 綾(同左)との共同報告)の、二つの学会報告で発信した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実際の自治体の生涯学習計画づくりへのコミットメントについては、それぞれの自治体の事情があり、不明確な要素があるものの、メインとなる職員研修づくりをめぐる計画はほぼ予定通り推進されている。
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Strategy for Future Research Activity |
予定通り、宮城県教育庁との協力体制をもとに、従来の社会教育職員研修のさらなる刷新を行う。また、掘り起こした事例や人材の知見を結集し、これからの時代の生涯学習計画論を提案する文献の刊行を目指す。
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