2019 Fiscal Year Research-status Report
コミュニティ施設における住民の学習と自治の関連構造に関する日韓の実証的比較研究
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18K02299
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
浅野 かおる 福島大学, 行政政策学類, 教授 (10282253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長澤 成次 放送大学, 千葉学習センター, 特任教授 (50172523)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 住民自治センター |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度には、ソウル型住民自治会に関する情報も得るために、ソウル市平生教育振興院、ソウル市西大門区、恩平区において調査を行った。「邑・面・洞平生学習センターの運営」を進めてきた教育部の幸福学習センター支援事業が2017年度終了となり、ソウル市平生教育振興院では2017年度から洞単位平生学習センタートンネペウムト(まちの学びの場)事業を開始した。2019年度事業では、事業類型に住民自治委員会(住民自治会)や住民自治センターと連携する「住民自治主導型」を入れ、区に洞平生学習専門家(平生教育士)2名を配置し、ペウムプランナー配置支援は廃止された。2019年度には住民自治に力を入れる区、住民自治センターを中心にトンネペウムト設置を計画する区が現れ始めたという。恩平区では区独自のトンネペウムト事業も実施している。区予算で洞平生学習専門家をもう1名採用し、各トンネペウムトにペウムプランナーを配置し研修もしている。ペウムプランナーを廃止し洞平生学習専門家がその役割を担うと住民主導や住民自治を進める流れが止まるので配置を継続したという。恩平区では2019年度にソウル型住民自治会を導入し、5つの住民自治委員会が住民自治会に転換し、住民自治会が洞の住民自治会館(住民自治センター)を運営している。恩平区平生学習館は、住民自治会の運営を支援する恩平区マウル共同体支援センター住民自治事業団と協力関係をつくっている。住民自治会と連携したトンネペウムト事業はウンアム2洞で行われ、住民自治会館の運営を行う自治活性化分科会により企画された(自治活性化分科会の総務がペウムプランナー)。恩平区平生学習館では、トンネペウムトを「学習自治が生活自治に拡張される」場としていることが注目される。恩平区平生学習館による計画では、住民自治会館・住民自治会が洞内複数トンネペウムトの軸となる役割を担うことが構想されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
年1回韓国で全国住民自治博覧会(3日間)が開催されているが、2019年度は豚コレラ拡散防止のため中止となった。全国住民自治博覧会に参加し、全国の優秀事例の発表やセミナー等を通して、住民自治センターに関する動向を把握する計画であったが、中止によりそれができなくなったために、研究がやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度の調査をさらに進展させるために、トンネペウムト事業を実施しているソウル特別市西大門区、恩平区の住民自治センターの調査、およびソウル市の他の自治区の調査を行う。あわせて、ソウル型住民自治会に関しても、その特徴や実情等に関して把握していく。また、2018年度に調査した富川市(京畿道)のその後の動向についても追っていきたい。全国住民自治博覧会への参加等を通して、全国各地の住民自治センターや住民自治会をめぐる動向を把握することも、研究上、欠くことができないことと考える。
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Causes of Carryover |
全国住民自治博覧会の中止による韓国渡航期間の縮小により、次年度使用額が生じた。次年度は最終年度でもあり、韓国調査および3年間のまとめである報告書の刊行に使用する計画である。
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Research Products
(6 results)