2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a Handbook for Inter-School Collaborative Lesson Study
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18K02338
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
廣瀬 真琴 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (70530913)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 久佳 京都女子大学, 発達教育学部, 教授 (00413287)
木原 俊行 大阪教育大学, 連合教職実践研究科, 教授 (40231287)
矢野 裕俊 武庫川女子大学, 教育学部, 教授 (80182393)
宮橋 小百合 和歌山大学, 教育学部, 准教授 (80461375)
深見 俊崇 島根大学, 学術研究院教育学系, 教授 (80510502)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | Instructional Rounds / 専門的な学習共同体 / 授業研究 / 専門的な学習共同体のネットワーク化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、「専門的な学習共同体」(Professional Learning Community,以下,PLCと表記)のネットワーク化に関する理論及び実践的研究を展開している。これまで、そのネットワーク化を図るInstructional Rounds in Education(以下、IR)の授業分析法に,どのような可能性と課題とがあるかを明らかにすることを試みてきた。コロナの状況下は、本研究の遂行にも影響を与えたものの、おおむね、以下のような成果を得ることができている。 【研究成果の総括】 これまでの試行を踏まえ、研究チームで協議・検討を重ねて、校種や教科を超えた授業研究の手続きモデルを開発した。今年度は、この手続きモデルを踏まえた授業研究のハンドブックを開発できたことが、大きな成果である。モデルは、概して言えば、ビジョンの共有、授業の観察と分析手続きの共有化、実践を踏まえて学校の教育改善に関する展望の創出から構成されている。子どもの学びの姿を共有し、その背景にある教師の直接的・間接的な働きかけを検討しながら、教師が校種や教科を超えて学びあうこと。そして、子どもの姿に即して、彼らの視点から困り感を共有しながら短期的、長期的に、実践の構想を語りながら学びあうことが、本モデルにおける専門的な学習の具体的な志向性となっている。 また、ハンドブックを含めIRの取組が、とある町において全面的に導入されるに至った。本研究知見が、学校教育現場において実践的に意義があることの証左である。 次年度以降、各学校等での利活用を促進し、本研究成果を社会に還元していく。また、今後も継続的に、モデルの評価・改善を進めていきたい。
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