2021 Fiscal Year Research-status Report
教職アクレディテーションの在り方に関する探究-グローバル世界における近接と自律
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18K02382
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Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
本図 愛実 宮城教育大学, 大学院教育学研究科高度教職実践専攻, 教授 (70293850)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 教職アクレディテーション / 教員政策 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、教職アクレディテ―ション(質保証の認定)の在り方を検討することであった。新型感染症の影響により、国際比較のための国外調査ができないままであったが、文献研究と国内調査を行った。 主な成果として、第一に、本研究の課題意識としていた、アメリカの「教師効果研究」について、編著『グローバル時代のホールスクールマネジメント』を公刊し(9月)、「第4章 学校の効果に関する『問い』の変容」にて社会的要請との文脈において解題した。 第二には、OECDが推進するウェルビーイング(個人的社会的幸福)という観点から、教職の社会的認知について視点を広げて検討し、教職員支援機構プロジェクト研究『日本の教師のウェルビーイングと制度的保障』としてまとめた。OECDの教員調査であるTALISで示されている、教職専門性とそのための推奨政策を踏まえ、教職の質保証と社会的認知の在り方を探った。高度な専門職としての社会的認知の指標として若者に人気の職か否かがあると考え、若手教員の働きやすさについても検討した。X市教職員の意識調査の質問項目について企画した他、 初期準備段階としての教育学部学生意識調査を行った。それらから、若手教員も学校づくりの有力な一員であることを実感できる学校マネジメントの見直しが示唆された。 教職の社会的重要性を数値で示すために、「教職はブラックか? -データで捉えるウェルビーイングへの貢献」と題し、令和4年度教育経営学会大会で発表するための準備を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新感染症の影響のため、国外調査ができなかった、
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Strategy for Future Research Activity |
(1)海外調査ができない分は、オンラインを活用してインタビューを行う。 (2)教職の社会的認知について、ウェルビーイング実現の見地から、その在り方を導く。
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Causes of Carryover |
新感染症により県外移動に制約ができ、予定していた国内外調査できなかったため。国内発表についてもオンラインにより旅費が不要となった。
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Research Products
(6 results)