2022 Fiscal Year Annual Research Report
Comparative Study on Transnational Higher Education in Non English Speaking Context
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18K02389
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
杉本 均 京都大学, 教育学研究科, 教授 (50211983)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南部 広孝 京都大学, 教育学研究科, 教授 (70301306)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 留学 / トランスナショナル高等教育 / 海外分校 / 英語プログラム / 非英語圏 / 国際プログラム / オンライン授業 |
Outline of Annual Research Achievements |
非英語圏におけるトランスナショナル高等教育の展開について、第二フェーズ(自立採算可能なレベルの運営の構想)の動向について、非英語圏大学の海外大学分校の設立・展開を中心に研究を行ってきた。最終年度は具体的には日本の立命館大学の中国分校、千葉大学のタイ分校、中東諸国の大学のアフリカ分校などの情報を収集して、国内での研究打ち合わせ会議を行ってきた。 2年間の科研期間の延長ののち、最終年度後半において、ようやく海外調査が可能な状況になり、2022年11月に英国レディング大学のマレーシア分校(ジョホール市)、2023年2月に、アブダビに海外分校を持つ、モロッコのモハメッド5世大学(ラバト市)そのほかの現地調査を行った。その結果、非英語圏におけるトランスナショナル高等教育(海外分校や国際プログラム配信)は、コロナ禍においておおきな打撃を受けたものの、伝統的フル留学の壊滅的な打撃に比べると、これまでのオンライン実績を生かすなかで、一定のレジリエンスを示しており、国際教育流動が途絶えた期間においても、当該教育機関に一定の収益をもたらし、学生にとっては学業の継続を可能にさせる高いリスク管理能力を示した。 本研究の成果については、『アジア教育研究報告』第16号(京都大学教育学研究科比較教育学研究室発行)に特集として、「非英語圏トラスナショナル高等教育の展開に関する国際比較研究」(1-84頁)として刊行した。代表者はそのなかで、第1章「トランスナショナル高等教育をめぐる諸問題」(1-21頁)を担当している。
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