2019 Fiscal Year Research-status Report
シンガポールにおけるアクティブ・ラーニングの評価・改善システムに関する実証的研究
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18K02392
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Research Institution | Yamanashi Prefectural University |
Principal Investigator |
池田 充裕 山梨県立大学, 人間福祉学部, 教授 (40342026)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | シンガポール / アクティブ・ラーニング / 社会的・情動的コンピテンシー / 社会性と情動の学習 / PAL / Competency |
Outline of Annual Research Achievements |
1.日本比較教育学会での中間発表…2019年6月に開催された日本比較教育学会第55回大会(於・東京外国語大学)において、前年度(2019年2月)に実施した1回目の現地調査の結果を踏まえて、「シンガポールにおけるアクティブ・ラーニングの展開と特質に関する研究-PAL(Programme for Active Learning)の導入過程と実践に着目して-」と題して自由研究発表を行った。国内でも注目されているアクティブ・ラーニングの先進事例として、多くの聴衆からレビューを受けた。 2.現地調査(2回目)による「アクティブ・ラーニング・プログラム(PAL)」の効果に関する検証(2)…今年度も昨年度に引き続き、第1期のPAL研究指定校であったジュロン・ウェスト初等学校(Jurong West Primary School)を2019年8月に訪問し、視覚芸術と身体表現の2つのPALの授業を見学した。教科主任や授業担当教員にインタビューを行い、授業指導案等の資料・情報を得て、具体的な到達目標や評価等の項目を分析した。結果として、「社会的・情動的コンピテンシー(Social and Emotional Competencies: SEC)」を重視した指導内容、評価方法であることを改めて確認することができた。 3.現地調査(3回目)の計画と中止…シンガポールの学年暦は1月始期-12月終期であることから、2019年-2020年の年度の前後にかけて、PALに関してどのようなPDCA(評価・改善)の作業が行われたのか、2020年3月に現地調査を実施する予定で手配を整えた。しかし新型コロナウィルスの感染拡大にともない、所属大学の海外渡航禁止の方針を受けて、調査を断念せざるを得なかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1.2回の現地調査の実施と第3回調査の中止…当初の研究計画に従い、2019年3月と8月に2回の現地調査を実施し、研究パートナー校でPALの授業実践を観察し、指導計画や指導プラン等の情報を収集した。また担当教員にカリキュラム開発上の工夫や課題点についてインタビュー調査を行った。しかし2020年3月に予定していた3回目の現地調査については、新型コロナウィルスの感染拡大を受けて中止せざるを得なかった。2019年-2020年にかけて、PALに関してどのようなPDCA(評価・改善)の作業が行われたのか、最新情報を得ることができなかった。 2.学会発表による成果報告と研究結果の検証…1回目の現地調査の結果に基づいて、2019年6月に日本比較教育学会第55回大会において中間発表を行った。学会では、シンガポール研究を行う関係者と研究テーマに関する情報・意見交換を行った。また2020年6月に2回目の発表を行う予定であったが、新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、3回目の現地調査を行うことができず、また大会も今年度は中止となり、発表することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
1.第3回現地調査の準備…新型コロナウィルス禍の終息状況を踏まえ、また現地の学校の再会状況を見据えながら、2020年秋~冬に3回目の現地調査を実施する予定である。その際は、「専門職学習コミュニティ(Professional Leaning Community: PLC)」等校内組織における、カリキュラム開発や指導計画の立案に関する具体的な情報を得て、特徴や課題点を検証したい。また可能であれば、他に別の小学校を訪問し、PALの実施状況を確認し、学校間でのプログラム内容や指導方法の異同についても検証を行いたい。 2.研究成果報告書の作成…次回の学会発表に向けて、最終年度に研究成果報告書を作成して発表会場にて配布を行い、関係研究者と情報・意見交換を深めたい。 3.学会発表による成果報告…2021年度の日本比較教育学会において本研究の調査結果等に関する最終報告を行う予定である。
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Causes of Carryover |
●理由:第3回現地調査の中止 ・当初2019年度は2019年8月と2020年3月の2回の現地調査を予定しており、2020年3月の調査については、航空チケットやホテル予約等の手配も終えていた。しかし、新型コロナウィルスの感染拡大の影響を受けて、海外渡航を断念せざるを得ず、宿泊費キャンセル料等の分を差し引いた調査旅費が余剰となってしまった。 ●使用計画:第3回現地調査の実施と研究成果報告書の作成 ・2020年度も新型コロナウィルスの影響を受けて、2019年度の分も含めた2度の渡航は難しいと考えられるため、当初の予定通り1回の現地調査とする。研究成果報告書の作成・充実に向けて、研究費を適切に執行したい。
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Research Products
(1 results)