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2020 Fiscal Year Research-status Report

A Comparative Sociological Study for Building an Inclusive Education System to Include All Children

Research Project

Project/Area Number 18K02401
Research InstitutionKinjo Gakuin University

Principal Investigator

原田 琢也  金城学院大学, 人間科学部, 教授 (10707665)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 濱元 伸彦  京都芸術大学, 芸術学部, 准教授 (10770711)
新谷 龍太朗  平安女学院大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (10783003)
堀家 由妃代  佛教大学, 教育学部, 准教授 (80411833)
竹内 慶至  名古屋外国語大学, 現代国際学部, 准教授 (80599390)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2022-03-31
Keywordsインクルーシブ教育 / 特別支援教育 / 特別ニーズ教育 / クイーンズランド州 / オーストラリア / 特別な教育的ニーズ / 合理的調整 / 障害
Outline of Annual Research Achievements

コロナ禍にあって、海外でのフィールド調査を実施することができない中、文献調査に注力した。オーストラリア・クイーンズランド州のインクルーシブ教育に関して、6つのテーマを設定し、それぞれのテーマについて担当者を決め、調査を進めた。テーマは、①インクルーシブ教育をめぐる問題状況。②インクルーシブ教育の歴史的沿革と制度(国レベルと地域レベルの両面で)。③特別支援教育とspecial educationの対象児童生徒の特定や学校への配置のシステムと方法,異議申し立てのシステム。④教員体制・教員文化について。⑤個別のニーズへの対応の方法について。⑥支援のために学校・教師が使える学校外部のリソースについてであった。これらの文献調査により、新たな知見を見出し、メンバー間で共有することができた。
その後、⑤の論点に焦点を絞り、クイーンズランド州特有の「教育調整プログラム」(Educational Adjustment Program: EAP)についてさらに調査を進めてきた。これまでのフィールド調査で得られたデータを整理し、関連文献を精査した。これらの研究成果については、2021年度のSNE学会で報告する予定である。
国内の学校調査については、A中学校でのアクションリサーチを進めてきた。そこでは、ニーズのある子どもの個別のニーズに対応しつつ、いかにして抽出を抑え、共に学ぶことを追求するかを模索してきた。「インクルーシブ委員会」の教師らとともに、通常授業の中で、支援教員を有効に機能させることで、子どもたち同士のつながりを通して個のニーズに応える手法について探求を続けてきた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

世界的なコロナウイルスの流行に伴い、海外でのフィールド調査を実施することができなかった。2020年度は、2019年度に実施した調査のまとめと文献調査に注力することで、研究を前進させることができたが、当初の予定からすれば、研究は遅れていると言わざるを得ない。

Strategy for Future Research Activity

2021年度に海外でのフィールド調査が可能ならば、当初の予定通りクイーンズランド州での学校調査を実施する。しかし、それが不可能な場合は、2019年度に行った第1回目のフィールド調査と2020年度に行った文献調査の結果をベースにし、「EAP」(教育的調整プログラム)と呼ばれるクイーンズランド州特有の障害児の特定と合理的配慮の認定の方法について、さらなる調査を進める。これまでに得られた知見を総括し、その結果を日本特別ニーズ教育学会で報告する。

Causes of Carryover

コロナ禍にあって、2020年度9月に実施を予定していたオーストラリア・クイーンズランド州における学校調査を実施することができなかった。現段階では、2021年度中の実施を目指す。それが不可能な場合は、第1回目の調査のデータ整理とEAP(教育的調整プログラム)に関する調査の費用、国内での学校調査費用に充当する。

  • Research Products

    (8 results)

All 2021 2020

All Journal Article (7 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 教育モデルで考える「インクルーシブ教育」2021

    • Author(s)
      新谷龍太朗
    • Journal Title

      未来にわたり住み続けたいまち-インクルーシブ・コミュニティ・プロジェクト2020アニュアルレポート

      Volume: なし Pages: 44

  • [Journal Article] インクルーシブ教育と人権教育のつながり2021

    • Author(s)
      濱元伸彦
    • Journal Title

      はらっぱ : 子どもの人権・反差別・平和を考える

      Volume: 396 Pages: 46-49

  • [Journal Article] 子どもの「共に生きることを学ぶ権利」の構想2020

    • Author(s)
      濱元伸彦
    • Journal Title

      はらっぱ : 子どもの人権・反差別・平和を考える

      Volume: 394 Pages: 46-49

  • [Journal Article] クイーンズランド州の公立高校で見たインクルーシブ教育2020

    • Author(s)
      濱元伸彦
    • Journal Title

      はらっぱ : 子どもの人権・反差別・平和を考える

      Volume: 395 Pages: 46-49

  • [Journal Article] 特別支援教育のいま⑯多文化主義の挑戦:オーストラリア①2020

    • Author(s)
      竹内慶至
    • Journal Title

      月刊高校教育

      Volume: 2020.7 Pages: 82-83

  • [Journal Article] 特別支援教育のいま⑰多文化主義の挑戦:オーストラリア②2020

    • Author(s)
      竹内慶至
    • Journal Title

      月刊高校教育

      Volume: 2020.8 Pages: 82-83

  • [Journal Article] 特別支援教育のいま⑱多文化主義の挑戦:オーストラリア③2020

    • Author(s)
      竹内慶至
    • Journal Title

      月刊高校教育

      Volume: 2020.9 Pages: 82-83

  • [Book] 『人権論の教科書』第4章2021

    • Author(s)
      原田琢也
    • Total Pages
      担当箇所、21頁
    • Publisher
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      978-4-623-09173-7

URL: 

Published: 2021-12-27  

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