2021 Fiscal Year Research-status Report
Fiscal Roles and Intergovernmental Relations of State Capital Funding on School District Budgeting and Bond Issue in the United States
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18K02405
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
塙 武郎 専修大学, 経済学部, 教授 (90434422)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 学校区の自主財源 / 州資本委員会 / 州資本補助金 / 州債務負担補助金 / 無限責任一般財源保証債 / 一般基金 / 資本基金 / 債務管理基金 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、総じてコロナ禍により海外出張(現地ヒアリング調査、資料整理、学会参加等)がいっさい実現しなかった。これによって、予定していた学校区財政や州政府との政府間財政関係の分析のための新たなデータ収集が進まなかった。Zoom等でオンライン会議に代替してその穴埋めを積極的に図ったが、学校区予算編成過程における種々の資料整理や新規人脈へのヒアリング調査には限界があった。 一方、インターネットを利用して学校区財政の統計データ収集と分析はある程度進んだ。学校区が実際に発行した一般財源保証債の銘柄別のスキーム分析は目論見書等で整理できた。ただし学校区レベルでの予算編成過程における州資本補助金(州知事および州資本委員会の予算策定に関する政治動向等)との関係では統計データからはまったく解明できなかった。これは個別の事例研究によって研究成果が期待できると思われる。イリノイ州議会における政治対立・党派分断の事例を扱う予定であるが、同州以外に州の財政支援が下位政府の地方債クレジットに直接的な影響を与えている事例をいくつか整理できたので、今後の分析対象としたい。また国内の研究者から専門的知識を得ることができ、研究を進めるうえで示唆を得た。 本研究最大の着眼である州資本補助金が学校区予算編成に与える諸インパクトはどのようなものか、という課題設定に対しては、コロナ禍もある中で2021年度の研究成果は不十分であった。その意味で現地調査の必要性を浮き彫りにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍により、海外出張がいっさい実現しなかった。そのためZoom等でオンライン会議で代替してその穴埋めを積極的に図ったが、資料整理や新規人脈へのヒアリング調査には限界があった。
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Strategy for Future Research Activity |
可能な限り海外出張を再開させ、海外の研究者、州や学校区財政関係者へのヒアリングを行う。学校区予算編成過程における州資本補助金のインパクトと、それを前提とした一般財源保証債の運用について検討する。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、コロナ禍により海外出張が実施できなかったため。 翌年度の使用計画として、海外出張と謝金等を中心として支出を行い、本研究の推進を図り、遅れを取り戻す。
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Research Products
(4 results)