2020 Fiscal Year Research-status Report
Internationalization of Higher Education Institutions and International Students Support
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18K02410
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大西 晶子 東京大学, 相談支援研究開発センター, 准教授 (10436595)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
AN TINGTING 筑波大学, 人間系, 助教 (60801884)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 留学生支援 / 多言語対応 / 留学生相談体制 / 援助要請 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、後述の状況によって研究活動に大きな停滞が生じたが、2018年・2019年度中に収集していたデータの分析を進めた。留学生が学生サービスの利用を検討する際に参照することができる、ウェブサイト上に公開された情報について収集し、データをもとに国内の高等教育機関の留学生支援の体制について、その特徴を整理した。また多言語対応の状況について、明かにした。同様に国外の大学の留学生支援体制についても、ウェブサイト上の情報収集と文献収集を行った。 さらに大学の提供する学生相談資源の利用に至った留学生を対象としたインタビュー調査を行い、来談・継続利用に至るまでの心理的プロセスについて分析を行った。 これらの分析の結果は、学会で発表を行い、さらに論文としてまとめ投稿を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年2月末に、留学生支援の関係者等を対象とした調査を実施予定であり、調査票を郵送配布する準備が整っていたが、新型コロナウイルス感染症の急激な拡大によって、実施が困難となった。また大学等を対象としたヒヤリングと事例分析、並びに学生参画活動に関する参与観察等を実施予定であったが、キャンパスの閉鎖・学生活動等の自粛・授業や学生支援活動のオンラインへの移行によって、実質実施することが出来なくなった。
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Strategy for Future Research Activity |
留学生の受入れ、留学生支援自体が、入国制限や自粛状態により通常とは異なっており、2019年度までに実施した調査等との単純な比較を難しいものとしている。さらに、これらの状況は、2021年度以降も続くと考えられる。したがって、2021年度は、研究計画の一部見直し、新たに生じている課題も踏まえながら、留学生サポートの在り方を検討していくこととする。具体的には参与観察や対面での支援を前提とせず、オンラインを活用した支援を念頭におきながら、学生サポートの形態や役割について、実態の把握と課題の検討を行っていく。
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Causes of Carryover |
本年度は、2019年度後半に引き続き、キャンパスの閉鎖・留学生受け入れの混乱等によって、高等教育機関/学生等を対象とした調査の実施ができず、研究全体が次年度への持ち越しとなった。今後は、オンラインと対面とのハイブリットの学生支援が、国内外ともに標準となっていくと考えられることを踏まえ、研究計画も、それらを踏まえたものとして設定しなおし、研究を進めていく予定である。
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Research Products
(6 results)