2020 Fiscal Year Research-status Report
A musical study on speech communication between infants and child carers and caregivers
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18K02436
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
石川 眞佐江 静岡大学, 教育学部, 准教授 (80436691)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 康子 共立女子大学, 家政学部, 教授 (20458863)
市川 恵 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 講師(任期付) (70773307)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 乳児 / 音声コミュニケーション / 音楽的発達 / 養育者 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度においては、新型コロナウィルス流行のため、研究計画の大幅な変更を余儀なくされた。当初の計画においては、乳児と養育者・保育者の音声コミュニケーションデータをさらに収集し、加えて幼児が定型化された歌遊びをどのように習得していくのか、その過程に関するデータ収集のためのフィールドワークを行う予定であったが、フィールドに赴くことが制限されたため、新規データの収集に困難を極めた。 そこで、2020年度においては、すでに収集した音声コミュニケーションデータの分析を中心に進めることとした。また、一部データにおいてはビデオ録画等によるデータ提供を受けることができたため、わずかではあるものの新規データを得ることもできた。 乳児と養育者間の音声コミュニケーションデータの分析からは、現在のところ、以下の点が明らかとなっている。ひとつには、一歳までの期間において、乳児の発声に対し養育者はリズム、音高、抑揚のすべての点において模倣を中心とした音声を返すことが多い。この模倣は乳児音声→養育者音声の順で行われることが多いが、養育者の音声を乳児が模倣する事例も見られる。この場合、乳児による養育者音声の模倣は、特にその音高と抑揚において顕著である。二点目に、一歳を過ぎた初語を獲得済みの乳児と養育者間の音声コミュニケーションにおいては、模倣よりはやりとり要素、補完要素が多くみられる。これは言語発達に伴い、音声が言語としての指示機能をより強く持つことに関連すると考えられる。三点目として、二歳児における定型化された歌遊びの習得において、養育者の指示および指導があるかないかにかかわらず、幼児の習得過程の順番には大きな違いがみられない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルスの流行のため、対面による乳児と養育者間、乳児と保育者間の音声コミュニケーションのフィールドデータの収集について困難をきたしており、予定していたデータ数を収集できていない。 また、当初考えていた保育者の保育中の音声コミュニケーションデータの収集はこの先も難しいと考えられるため、研究対象からは外して進めることを考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
対面によるフィールドデータの収集は2021年度においてもかなり制限されると考えている。そのため、研究計画を一部変更し、ビデオ録画によるデータ提供に切り替えながら遅れている分のデータ収集を行う。また、すでに収集したデータの分析に加え、研究協力者、研究分担者から提供された過去の音声データや音声データベースの音声を用いた分析も加え、研究対象データを十分なものとする方策を立てる。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスの流行のため、2020年度の研究計画に遅れが生じたため。、音声データの収集および分析に使用する消耗品及び資料代として次年度使用予定である。
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