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2020 Fiscal Year Research-status Report

リスクを伴う外遊びが幼児の発達に及ぼす影響:保護者と保育者の意思決定過程の解明

Research Project

Project/Area Number 18K02441
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

杉村 伸一郎  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (40235891)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2022-03-31
Keywords遊び / 怪我 / 養育態度 / 保育 / 幼児 / 発達
Outline of Annual Research Achievements

現在までの進捗状況の欄に記すように,本研究の対象である「リスクを伴う外遊び」は,通常の保育の上に想定していた設定で, 新型コロナウイルスの感染不安がある中で,園に新たな取り組みとして求めることは極めて困難である。
本年度は,感染状況を見ながら,研究の実施が可能なタイミングを計っていたが,残念ながら感染は終息せず,依頼することはできなかった。第3波,第4波と次第に波が大きくなっていることを考えると,当初の計画通り進めるのは難しいため,今年度は,昨年度実施した「リスクのある遊びにおける幼児のリスク認知とリスクテイキング」の結果の追加分析を行うとともに,研究テーマと関連した範囲で,コロナ禍でも園の理解が得られやすい研究内容を模索した。
その一つが,園においてリスクを伴う外遊びを導入するための踏石として,自然体験の中でのリスクある遊びを活用するという案である。新型コロナウイルスの感染拡大により,子どもたちの自然体験は大幅に減少した。自然体験の中にもリスクを伴う遊びが含まれるが,人工的な遊具に比べると活動の自由度が高いため標準的な遊び方の制限が少なく,リスクが許容されやすいと考えられる。そこで,来年度は,(1) 自然体験の量と質,(2)自然に対する認知・感情・態度,(3) 自然体験をとおして身に付く価値観やスキル・力,の3者の関係を,リスクマネジメントの観点から検討する。そのために,今年度の後半は,自然体験や冒険教育なども含めて先行研究のレビューを行い,本研究の位置付けを明確にした。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

本研究の対象である「リスクを伴う外遊び」は,通常の保育の上に想定していた設定で, 新型コロナウイルスの感染不安がある中で,また,感染対策等で例年よりも保育者のストレスや負担が大きい中,園に新たな取り組みとして求めることは極めて困難である。そのため計画通りの実施することは出来なかった。

Strategy for Future Research Activity

研究実績の概要で述べたように,この1年で新型コロナウイルスの感染が終息し,従来の保育に戻り,その上で「リスクを伴う外遊び」の実施を依頼する状況になる可能性は極めて低いと考えられる。そのため,研究テーマと関連した範囲で,コロナ禍でも園の理解が得られやすい調査に切り替える予定である。具体的には,コロナ禍において自然観が変化していると考えられるため,その影響を自然とのつながりを測定する尺度(Nature Relatedness ScaleやConnectedness to Nature Scaleなど)なども含め,(1) 自然体験の量と質,(2)自然に対する認知・感情・態度,(3) 自然体験をとおして身に付く価値観やスキル・力,の3者の関係を,リスクマネジメントの観点から検討する。

Causes of Carryover

研究実績の概要で述べたように,新型コロナウイルスの感染不安がある中で,当初の計画を実施することは困難であったため,次年度使用額が生じた。来年度は,この額で,質問紙調査(インターネット調査を含む)を複数回実施する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2021

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] リスクのある遊びにおける幼児のリスク認知とリスクテイキング2021

    • Author(s)
      石田紀香・杉村伸一郎
    • Organizer
      日本発達心理学会第32回大会

URL: 

Published: 2021-12-27  

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