2021 Fiscal Year Annual Research Report
Empirical research of sensory activities for lifelong learning support in multiple disabilities: Japanese-English comparative study
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18K02442
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
田中 淳一 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (00212035)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 眞琴 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (30706966)
牛込 彰彦 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 教授 (80528331)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ノルアドレナリン作動性ニューロン / GABA作動性ニューロン / 自律神経活動 / 学習環境の設定 |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウイルス感染症予防等の対応の関係があったが、緊急事態宣言等の措置が行われていない時期に、知的障害児における感覚面の研究を行なっている実践者に、理論的な内容や効果測定方法について示唆を行った。例えば、知的障害児童・生徒における触覚刺激や視覚刺激時の自律神経活動からの集中度、リラクセーション度の記録と皮膚コンダクタンスによる分析、心拍数、パルスオキシメータを用いた分析などである。触覚刺激や視覚刺激を学習支援に用いた場合、コミュニケーションの増加や,リラクセーションにより、他の学習へのレディネスが整うことなど、環境による効果と学習支援環境の設定について、考察した。実践者からも感覚を生かした学習環境の設定を行うことの意義について、述べられた。 重複障害においては、日常的な水分摂取が日々の学習活動においても取り組まれているところであるが、喉の渇きをつかさどる神経機構について、ノルアドレナリン作動性及びGABA作動性ニューロンの関わりと血漿浸透圧上昇時の役割について、提唱し学会発表を行った。 新型コロナウイルス感染症予防の観点で、オンラインによる学習支援も社会的に求められていたが、学習支援プログラムについて、検討し、重度・重複障害や強度行動障害におけるオンライン学習支援時の表情認知と動作の解析を行い、既存の尺度を用いてリラクセーション度の測定を行った。 本研究の取り組みの一環として、重複障害における生涯学習支援に向けた感覚を生かした活動として、地域で実践的な研究をおこなっている方々に話題提供をいただき、オンラインでのシンポジウムを開催した。地域の実践者の実践内容及びシンポジウム内容の記録は、報告書冊子としてまとめた。
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