2023 Fiscal Year Annual Research Report
Cognitive processes for children: Comparison of parents, childcare workers, and general adults considering environmental factors
Project/Area Number |
18K02461
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
齋藤 慈子 上智大学, 総合人間科学部, 准教授 (00415572)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋弥 和秀 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (20324593)
池田 功毅 明治学院大学, 経済学部, 研究員 (20709240)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 養育欲求 / 親以外の第三者 |
Outline of Annual Research Achievements |
「社会の中の子育て」が理想とされる中、現状は理想からは程遠い。どのような人が、どのような齢の子どもに、どのようにかかわってくれるのか、他者のかかわりを含む環境が子どもの発達へどのような影響を与えるのかを明らかにすることは、社会の中の子育てを促進するためのシステム構築に重要である。 中学生を対象に、資質的レジリエンス要因・獲得的レジリエンス要因と学校への適応感との関連を検討すること、および学校におけるストレッサーに対するコーピングについて、レジリエンスの傾向ごとに検討することを目的に、二次元レジリエンス要因尺度、学校への適応感尺度、「友人関係」「学業」といった学校におけるストレッサーへのコーピングに関する自由記述を含む質問紙調査を実施した。その結果、両レジリエンス要因の得点が高いほど、学校への適応感が高いことが示された。また、「友人関係」「学業」といった学校におけるストレッサーに対し、レジリエンスが低い群には、一部感情にかかわるコーピングや、回避的なコーピングが見られ、レジリエンスが高い群には、積極的かつ適応的なコーピングを行う傾向が見られたことから、レジリエンスの高低によりコーピング方略が異なることが示唆された。コーピングの中には、親や先生、友人に相談する、塾に行くといったものが含まれたが、それ以外の他者については回答で触れられていなかった。 子どもを産む側の立場である母親が、どのような理由で子どもを産む・産まない判断をしているのかについて、柏木・永久 (1999)、永久・柏木 (2000) の先行研究を追試する形で、30代前半、40代前半、60代前半の既婚、子あり女性を対象としたWeb調査を行った。調査内容には、基本的属性、個人化を問う質問、子どもを産む際の考慮理由、現在の子どもの数以上に産まない/産まなかった理由を問う項目が含まれた。現在分析を実施中である。
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Remarks |
コメント論文「親となる変化」研究の広がりp38-39 ベビーサイエンスvol. 23 2024年 東京大学出版会 UP 連載 2023年7~10月 ヒト育ち・人育て 第1回「脱・母親編重の子育て」p8-15、第2回「ヒトの発達・子育ての特徴と親の『非』重要性」p23-30、第3回「閉じた子育てから開かれた子育てへ」p30-36、第4回「ヒト育ち・人育ての多様性」p17-24
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Research Products
(13 results)