2020 Fiscal Year Research-status Report
カナダにおける無償制就学前教育の拡大に関する研究ー全日制キンダーガーテン政策
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18K02463
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Research Institution | Den-en Chofu University |
Principal Investigator |
犬塚 典子 田園調布学園大学, 子ども未来学部, 教授 (70400471)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 就学前教育 / 国際比較 / ECEC専門職養成 / 教育の無償化 / 子育て支援 / カナダ研究 / 日仏比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は、海外渡航の制限があったため、オンラインや文献によってカナダの政策や現場の実践について情報収集を行った。特に、オンタリオ州の全日制キンダーガーテンにおける教員と保育士とのチームビルディングのあり方に焦点をあてて研究を進めた。オンタリオ州保育士協会とオンタリオ州教員協会が共同で実施する研修プログラムの内容・方法について知るために、9月には、オンタリオ州保育士協会が実施したオンラインイベントに参加した。COVID-19によって、さまざまな影響が出ており、休校やオンライン教育、保護者支援といった新たな課題に対する教員・保育士の実践について意見聴取ができた。COVID19ワクチン接種については、保育士団体が州政府に働きかけ、接種の優先順位を獲得するといった活動が積極的に行われていた。 研究発表については、保育士の現職教育に焦点をあて、5月にオンライン開催された第73回日本保育学会大会において「保育士の継続専門学習―カナダ・オンタリオ州保育士協会の活動」について発表した。 また、前年度、フランス・リールの乳幼児専門家養成地域センター(CRFPE)より招聘されパネリストとして登壇した国際学術シンポジウム「幼年期に対する視点の交差:明日のために、どんな教育が?」の会議録出版のために、当日の発表原稿に基づいて「日本における教育と保育―過去と未来」を執筆し、9月に編者に提出した。2021年中にフランスで出版される予定である。CRFPE主催の国際学術シンポジウムは隔年で実施されており、2022年も参加する計画を立てており、その準備のために、カナダ、フランス、日本を中心に就学前教育政策の動向について引き続き情報収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19の世界的蔓延のために、海外渡航ができず、カナダの現地調査が実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19の影響によって、本年度前半は現地調査が難しい状況であり、オンラインによる学会、研究会参加を行う。Zoom等によるインタビュー調査の体制を整えたが、時差の関係で日本時間の深夜~未明になり、所属機関の授業期間中は実施が難しい。カナダ、日本で、ワクチン接種も進んできたので、今年度後半には、計画通り、カナダの現地調査を行う準備を進める。
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Causes of Carryover |
COVID-19感染拡大によって、カナダ現地調査を実施できなかった。当初の見込み額と執行額は異なったが、オンラインによる情報収集・意見交換は実施している。ワクチン開発・接種の広がりによって、北米地域全体で感染状況が落ち着き始めているので、2021年度後半には、現地調査を行い、当初の予定通り計画を進めていく。
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Research Products
(2 results)