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2021 Fiscal Year Research-status Report

保育における幼児の音遊びとその援助:環境との関わりと人間関係に注目して

Research Project

Project/Area Number 18K02471
Research InstitutionKwansei Gakuin University

Principal Investigator

松阪 崇久  関西学院大学, 教育学部, 准教授 (90444992)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2023-03-31
Keywords音遊び / 保育 / 幼児教育 / 領域「表現」 / 領域「環境」 / 環境を通して行う保育
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、保育における幼児の音遊びとその援助の実態を明らかにし、そのあり方について、領域「環境」と領域「人間関係」の視点から考察することであった。令和3年度の研究実績の概要は、以下のとおりである。
保育現場における音遊びとその援助の実態については、長期化している新型コロナウィルスの感染拡大の影響により令和3年度も実地調査をおこなうことができなかった。そのため、当初の計画を変更し、保育者養成課程における音遊びの扱われ方について、主に領域「環境」の観点からの分析を進めてきた。保育系学会の学会誌掲載論文及び学会発表を対象として、領域「表現」関連科目と他領域科目間の連携事例の内容分析をおこない、音遊びを含む表現活動において「総合的指導」がどのように捉えられているかを調べた。分析の結果は令和4年度に学会および論文にて発表していく予定である。
また、保育における援助を考える際に重要となる「環境」や「環境を通して行う保育」の概念について、意味の混乱がみられる点に注目し、その要因と解決策について考察した。「環境」概念の混乱の背景には、「環境」に含まれるものの多様さに加えて、「環境」という語が保育における複数の異なる概念で使用されていることや、「環境を通して行う保育」の実践上の難しさ・複雑さなどがあることなど、様々な要因があることを整理した。その内容は令和3年5月の日本保育学会にて発表した。また、領域「環境」の教科書を対象として、養成課程における「環境」概念の捉えられ方の実態について分析をおこなった。これらの内容を元に、論文の執筆を進めている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

当初の予定では、保育現場での実地調査によってデータを収集することにしていたが、新型コロナウィルスの感染拡大の影響が長く継続する中で調査をおこなうことができず、保育現場における音遊びとその援助についての調査・分析をおこなうことはできなかった。そのため、当初の計画を変更し、保育者養成課程における音遊びの扱われ方とその援助・総合的指導の捉えられ方に関する分析を進めている。

Strategy for Future Research Activity

新型コロナウィルス感染症の影響の長期化により実地調査をおこなえない状況が続いているため、当初の計画を変更し、保育現場ではなく保育者養成課程における音遊びの扱われ方についての分析を進めている。学会等に報告されている授業実践内容や教科書などの養成課程に関する資料を用いて、引き続き分析をおこなう。音遊びや音楽表現活動に関する保育者養成教育において、総合的指導がどのように捉えられているか、とくに領域「環境」の視点に注目して分析していく。また、「環境を通して行う保育」や「総合的指導」といった保育の指導に関する重要な用語の理解が、保育者養成教育において混乱している現状について分析をおこない、課題の解決に向けた方策についての考察を進める。

Causes of Carryover

新型コロナウィルス感染症の影響により、参加を予定していた学会の開催が中止またはオンラインに変更となったため。今年度は、関連領域の学会参加によって情報収集・発表・議論をおこなうことに加え、保育者養成教育の資料の収集もおこなう。

  • Research Products

    (1 results)

All 2021

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 保育における「環境」概念の混乱を解きほぐす:「環境を通して行う保育」と領域「環境」に注目して2021

    • Author(s)
      松阪崇久
    • Organizer
      日本保育学会

URL: 

Published: 2022-12-28  

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