2021 Fiscal Year Research-status Report
岐阜県の放課後子ども教室の実施率向上に資する活動環境整備の研究
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18K02474
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Research Institution | Gifu National College of Technology |
Principal Investigator |
櫻木 耕史 岐阜工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (90781790)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | こども / 放課後子ども教室 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、地域資源を活用したこどもの学びの場の実践に向けて準備をしてきた。これまでの調査から、人口減少が進む岐阜県では、学びだけでは終わらない未来のまちに向かう活動が必要で、未来への持続性を支えるヒトのつながりを地域資源の1つと捉え、学びの場を構築していくことがよいと考えるに至った。 継続的に活動が行える内容を模索する中で、活動の場として利用を予定している建物について調査を行いなぜその建物がそこにあるのかや、建物と関連付けて何を題材とするのかなど、詳細に検討を重ねた。特に、建物がそこに存在している必然性を把握するため、冬季の風向・風速調査、インタビュー調査も実施した。 今回使用する場所は、味噌蔵・穀蔵と呼ばれていた建物であり、これを学びの場とするために、元の建物の使用目的であった味噌作りの活動を提案することとした。現在、いつでも味噌が購入できるため、どのようにつくられているのかを知る機会がないこと、また、長年使用されてはいないものの、名称からも建物の環境が味噌作りに適していると考えられる。加えて、発酵は1日で終わるものではなく、継続的な活動が行えるため、子どもの学びの場の構築につなげやすく適していると考える。 実際の活動と評価については、具体的なプログラムの検討を進めて、必要となる物品を購入し準備を進めたが、実際に活動を行おうとした1月下旬以降にコロナウィルスの感染症の感染状況が急激に悪化したため、私を含めた学校関係者の移動制限により、現地に入ることができず、遠隔配信による活動も行うことができない状況となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナウィルス感染症に対する見通しが甘かった。特に、これまで感染があまりみられなかったこどもたちに感染が急拡大する状況になったため、学級閉鎖等も頻発し、こどもたちと連携して活動を行う状況ではなかった。 秋ごろは感染状況も落ち着いており、社会活動が緩和されたため、この学びの活動には、特にヒトのつながりも重視したいことから、対面での活動が重要であると考え、対面での実施で進めたいと考えた。そのためには、こどもも場を提供する側もお互いに安心してできる環境で行えることが必要であり遅れを生じることとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、現地での活動を実施し、子どもたちの継続的な学びの場と、ヒトのつながりを作るプロセスについて検証することを予定している。 5月に第1回目を現地で活動を実施する予定である。継続性を必要するため、3回程度は開催したいと考えている。 扱う活動内容が食品のため、コロナウィルスの感染状況をみながらの実施となるため、どの程度内容を深くできるかは未知数であるが、今年度、活動の検証までを行い、岐阜県での地域性を加味した活動について、一定の方向性を見出したい。
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Causes of Carryover |
コロナウィルスの感染状況の悪化のため、現地での活動が制限された。そのため残額を生じたが、今年度は、かなりコロナウィルスとのかかわり方がある程度見通せるようになってきているため、全額執行できる予定である。なお、外部講師等への謝金については、関係者を限定するため予定より執行額が少額になる予定である。
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Research Products
(2 results)