2022 Fiscal Year Annual Research Report
Research on improvement of activity environment that contributes to increase the implementation rate of after-school children's classes in Gifu Prefecture.
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18K02474
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Research Institution | Gifu National College of Technology |
Principal Investigator |
櫻木 耕史 岐阜工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (90781790)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 子ども / 学びの場 / 放課後 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では岐阜県における放課後子ども教室の実施状況とその考察から、岐阜県における放課後子ども教室の実施率が低い理由を考察し、岐阜県の地域性にあった放課後子ども教室等の実施環境構築を目指した。 岐阜県で放課後子ども教室の実施は、その土地利用によって大きく異なり、可住地面積割合が小さい中山間地域で低調な結果であった。中山間地域では、子どもの減少だけでなく、様々な経験を伝える指導者となる大人も70代以上となり、高齢化により移動手段の確保が困難であるなど、実施に必要な条件が整えられない状況にある。 一方、調査では学校を核とした放課後子ども教室の取り組みに加えて、人口減少を踏まえて地域の課題を学びの場として、子どもたちの放課後を活かす取り組みが進められていることが判明した。急速に人口減少が進む岐阜県では、子どもも指導者となる大人も減少しており、放課後子ども教室という枠組みだけでなく、地域の課題を題材とした子どもの学びの場の設定が有効であると考えた。 そこで、当初の活動実践地として大湫宿での子どもの学びの場の構築を目指した。コロナ禍により子どもたちとの学びの場の構築は困難な場面も多かったが、実際に学びの場の活動を通して、活動実施の条件を検討した。 地域の課題をもとにした、放課後の子どもの学びの条件には、地域資源の条件、活動の条件、人の条件があると明らかになった。この3条件が揃うことで地域資源の活用によるまちへの愛着を育むような子どもの学びの場が構築できると考える。大湫宿においては、暮らしとの繋がりを活かした学びの場の構築方法で効果があり、地元の方の暮らしの中の記憶や技能を活かした住民主体の学びの場を作っていくやり方が良いと考える。
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Research Products
(2 results)