2021 Fiscal Year Research-status Report
幼児期の認知発達にふさわしい教育とは:子どもが「遊び」の中で学んでいること
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18K02475
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
山名 裕子 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (10399131)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 学びの基盤 / 認知発達 / 遊びの中の学び / 発達理解 / 幼保小の連携 / 幼児教育・保育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,乳幼児期の子どもの「資質・能力」に焦点を当て,子どもの「遊び」にみられる「学びの基盤」を明らかにすることである。この「学びの基盤」は,いわゆる「早期教育」ではなく,子どもの「自発的活動としての遊び」を通して獲得される「学び」のことであり,「遊び」を丁寧に考察することにより,乳幼児期にふさわしい「学び」について考察する。 今年度は十分な観察ができなかったが,昨年度よりは観察することができたため,今までのデータ整理に加え,今年度の観察を丁寧に考察している。数量概念の発達に焦点をあてて分析をしているが,ことばや概念,模倣等,様々な側面から分析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画通りに観察することができなかったが,附属幼稚園をはじめ,地域のこども園での観察,ならびに保育カンファレンス等に参加させていただいた。しかし,論文等での発信が十分にできなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今までの観察データの分析をさらに進めるとともに,学びの連続性や非連続性について,認知の発達を軸に捉え直す。また乳幼児だけではなく幼保小の連携等にも寄与できるように小学生の観察も改めて実施し,カリキュラム等の提案を行う。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の影響で観察等に十分にいけなかったため。今年度は積極的に観察等に赴くと共に,学会や論文等で積極的に発信する。
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