2022 Fiscal Year Annual Research Report
Motor development of very-low-birth-weight infants clarified by highly accurate motor data in play and life situations
Project/Area Number |
18K02493
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
野村 優子 北里大学, 大学病院, 主任 (50790755)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 春彦 関西医科大学, リハビリテーション学部, 教授 (30274062)
釼持 学 北里大学, 医学部, 講師 (60317039)
大岡 麻理 北里大学, 医学部, 助教 (90458852)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 極低出生体重児 / 体幹機能 / 小型無線多機能センサ / 抗重力運動 / バランス能力 / 歩行分析 / 幼児期 / 健常児 |
Outline of Annual Research Achievements |
極低出生体重児(以下、VLBW児)の歩行と静的立位バランスを正常出生体重児(以下、NWB児)と比較し特徴を調査した。対象はVLBW児14例と年齢・性別をマッチさせたNWB児14名とした。方法は、歩行周期は圧力センサーマット「Walk Way」、バランスは重心動揺計 (床上・マット上)を計測した。統計解析は歩行の群間比較にはMann-Whitney U-testを行い、静的立位バランスは足底条件(床上・マット上)と群(VLBW児・NWB児)には二元配置分散分析を行った。結果は、VLBW児はNWB児よりも床上、マット上ともにNWB児より偏位が大きかった。また、VLBW児はNWB児よりも歩行速度が速く、立脚相時間が短かった。以上よりVLBW児はNWB児と比較して床面の硬さに関わらず不安定性を示し揺れが大きかった。静的立位バランス評価をすることでVLBW児の運動障害リスクを早期に評価できる可能性が示唆された。 VLBW児乳幼児期に対し小型無線多機能センサ(以下、慣性センサ)を用いて修正12か月、修正18か月時に体幹運動を計測した。対象はVLBW児21例とNWB児14例とした。目標物に手を伸ばす運動(リーチ動作)を、おもちゃを用いて左右へ誘導し、体幹-骨盤の運動の2つの慣性センサから体幹の運動角度を算出した。運動発達はアルバータ乳幼児運動発達検査法(以下、AIMS)で評価した。結果は、VLBW児の屈伸角度は修正12か月でNWB児と比較して小さく、修正18か月でも同様であった。AIMSは両群比較で有意差を認めなかった。VLBW児はNWB児と比較して運動発達段階は同じでも、リーチ動作中の体幹の屈伸方向が小さく、両群の差は自然経過では解消されない可能性が考えられた。慣性センサを用いて体幹-骨盤の運動を定量的に分析することは、観察評価では判断しにくい差を明らかにすることに役立つと思われる。
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Research Products
(1 results)