2018 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K02499
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
本間 和宏 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (00190273)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若菜 宣明 東京農業大学, 応用生物科学部, 准教授 (30508221)
田中 越郎 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80211366)
白井 智美 東京農業大学, 応用生物科学部, 助教 (60803848)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 母乳 |
Outline of Annual Research Achievements |
ポリフェノールは、同一ベンゼン環に二つ以上のフェノール基を持つ化合物の総称である。緑茶には、70種類を超えるポリフェノール成分が含まれ、その中のカテキン類は茶葉中に11~16%と多量に含まれている。カテキン類は、ヒトに対する血糖上昇抑制作用、血中コレステロール濃度上昇抑制作用、血圧上昇抑制作用などの生理活性作用を示すことが明らかになっている。しかし、授乳婦の食事環境や乳児の健全な発育と母乳中のポリフェノール組成の関係性を検討した報告は未だ見られず、母乳中のポリフェノール組成を解析することは母乳栄養を促進するだけでなく学術独自性がとても高いと考える。 そこで、ポリフェノールの中でも、日本人の食習慣に馴染みが深い緑茶に多く含まれるカテキン類に着目し、母乳中の組成を明らかにし、ポリフェノールの持つ生理活性作用を解析し、母乳育児の促進につながる事が期待できる。 今年度は、母乳中のポリフェノールの分析条件の確立を行った。分析対象カテキンは、緑茶に多く含まれる、カテキン、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートの5種類である。これまでに、224人の授乳婦の母乳中のカテキン類の分析を行い、他の成分(総タンパク質、アルブミン、トリグリセリド、グルコース、乳糖、ナトリウム、カリウム、カルシウム、クロール、総コレステロール、尿素窒素、総ビリルビン)との相関性や泌乳期の変動を解析した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
HPLCによる分析法の確立と、授乳婦224人の母乳中のポリフェノールの解析を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
母乳成分には、季節変動があるため、次年度は、年間を通しての変動を解析する。
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Causes of Carryover |
計画通りの使用であったが、端数が生じた。次年度使用額に計上し、当初の計画通りに使用する予定である。
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Research Products
(1 results)