2020 Fiscal Year Research-status Report
小規模保育施設における保育運営と建築計画に関する基礎的研究
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18K02510
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| Research Institution | Tezukayama University |
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Principal Investigator |
辻川 ひとみ 帝塚山大学, 現代生活学部, 教授 (70388883)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉住 優子 帝塚山大学, 現代生活学部, 客員研究員 (60571180)
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| Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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| Keywords | 小規模保育 / 施設計画 / 施設基準 / 運営 / 認可 / 保育室 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は今後の小規模保育事業における施設計画の指針を得る事を目的とするものである。平成30年度は、小規模保育事業を実施している全国の自治体を対象としたアンケート調査を行い、234自治体における制度の概要と現状を把握することができた。さらに平成31年度は平成30年度で回答を得られた234自治体で公開されている小規模保育施設3,068件を対象にアンケート調査を行い、637施設の保育運営、管理の状況、保育室をはじめとする諸室と設備の状況、連携施設の実態について明らかにすることができた。
続いて令和2年度は第二段階の調査結果を基に引き続き分析を行い、施設の開設時の整備状況、保育室の平面構成と使い方との関係について研究を進めた。結果、小規模保育施設を新築、改築・改修、既存施設をそのまま使用した事例のいずれにおいても、保育室を2室有する施設が4割程度と最も多く、次いで保育室を1室有する施設が約3割で続き、事業主が小規模保育施設に必要な保育室を2室もしくは1室と考えて整備していることがわかった。また施設開設時に改築・改修を行なった施設における開設前の用途を見ると、最も回答が多かった店舗・オフィスでは、保育室を１室のみ整備した施設が231件中101件で最も多く、次いで2室整備した施設が79件となり、開設前の用途が改築・改修後の保育室数に影響していることが把握できた。さらに施設の平面構成において、「保育室数」「保育室への独立入口」「連続した保育室数」「便所・洗面浴室・調理室への独立同線」により平面型を20タイプに分類し分析したところ、年齢別で部屋を分けることができずに家具等によりスペース分けせざるを得ない点や、逆に大きなスペースを設けることができない点、また病児が発生した場合に隔離できない点や、生活リズムの違いにより他年齢児の睡眠を妨げてしまう点など、現状の問題点を明らかにできた。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルスによる感染拡大の影響で、学部運営が多忙化し、研究時間が奪われてしまったことに加え、研究分担者や研究協力者との十分な打ち合わせができず、また研究補助者への作業依頼も困難であった為、十分な研究作業ができない状況が数ヶ月続いた。これらのことにより、今年度行う予定であった査読論文を投稿するに至らず、研究期間を一年間延長することとした。
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| Strategy for Future Research Activity |
最終年度の令和３年度では、昨年度までに得られたアンケート調査結果から更なる分析を進め、小規模保育施設の建築計画的指針の提案を行う。また夏頃に関連学会において研究成果の一部を発表するとともに、本研究の最終成果として、査読付き論文集に投稿する予定である。
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| Causes of Carryover |
当該年度は、新型コロナ感染拡大の影響で、予定していた当該研究報告のための学会発表に加え、研究協力者との打ち合わせに要する旅費を執行できなかった。また、資料整理やデータ処理に必要な研究補助作業を研究補助者に依頼することができなくなり、謝金についても執行することができなくなった。次年度においては、確実に研究補助者を確保し、人件費および謝金に当てるほか、コロナの収束状況にもよるが、学会発表旅費および査読論文の投稿関連費として執行する予定である。
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Research Products
(4 results)
