2018 Fiscal Year Research-status Report
家庭科教員の自主的研修組織の実態解明と支援に関する研究ー家教連を対象として
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18K02525
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Research Institution | Kyoto University of Education |
Principal Investigator |
井上 えり子 京都教育大学, 教育学部, 教授 (90314567)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 家庭科教育研究者連盟 / 家庭科教育 / 自主的研修組織 / 非正規教員 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年11月12日に、家庭科教育研究者連盟(家教連)会長の知識明子氏と事務局長の中澤美智代氏に聞き取り調査(4時間)を行った。現在の家教連の会員数、雑誌「家庭科研究」の発行部数、本部の組織運営については明らかとなった。また、家教連本部は、過去に会員の年齢などの基本情報を把握するため会員に対するアンケート調査を実施したものの回収率が低く情報を集めることが難しいことも判明した。従って、アンケート調査は2019年度に補助的に行うこととした。一方、家教連の地域サークルについては、現在、活動しているのは数カ所であり、関東では神奈川サークルのみであることが分かった。中澤氏は神奈川サークルで中心的に活動しており、その実態を聞き取ることができた。ところで、家教連のような教員の自主的研修組織を最も必要としているのは、非正規雇用の教員である。正規教員には官制研究会をはじめとした研修組織があるが、非正規教員は研修に参加できない場合が多い。そこで、非正規教員と家教連をつなぐ活動を行うこととした。研究協力者の杉本佳子氏を中心として、京都府立高校の非正規教員の実態を明らかにした。2018年12月に非正規教員の交流会を京都教育大学で行い、家教連への加入を呼びかけた。また、杉本氏は家教連京都サークルのHPを作成し、HP上からも交流できるようにした。 なお、京都府立高校の非正規教員の調査結果については以下に発表した。 杉本佳子・井上えり子「高校家庭科における非正規教育の勤務・教育実態に関する研究ー京都府立高校の事例を対象としてー」、家庭科教育学会第61回大会発表要旨集、66-67頁、2018年7月8日。杉本佳子・井上えり子「京都府立高校における家庭科非正規教員の勤務実態と課題」『家教連家庭科研究』No.345(2018年8月号)13-17頁。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究当初はアンケート調査を中心として実態把握を行う予定であったが、聞き取り調査により回収率が著しく低いことが分かり、研究方法の見直しを行わなければならなかったことによる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は補助的なアンケート調査を行うことと家教連を母体にした非正規教員のネットワークを中心に、家教連の支援を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
アンケート調査を実施する予定であったが、聞き取り調査の結果から見直しをしなければならなくなったため。
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Research Products
(2 results)