2022 Fiscal Year Annual Research Report
Research and development of a project-based professional development training model to enhance the innovation capacity of teachers at the mid-career stage.
Project/Area Number |
18K02528
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
鮫島 京一 奈良女子大学, 教育システム研究開発センター, 特任准教授 (40784707)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 中堅教師 / 課題解決型研修 / つなぐ力(イノベーション能力) / 語り / 学び合う専門職コミュニティ / 省察 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度の成果は三つある。第一に、昨年度に引き続き、課題解決型研修(PBL研修)を5月、7月、8月(累計約100名)に開催した。ここでは、研究協力者による実践報告をもとに、「校内研修コーディネーター」に求められる資質・能力の向上について理解を深めた。その上で、10月1日に開催された令和4年度・日本教育大学協会研究集会(北海道教育大学、Zoom開催)において、研究協力者3名とともに報告した。第二に、「協働探究ラウンドテーブル」を奈良、静岡、札幌で開催した。奈良(約100名)では、日本航空株式会社、株式会社アクリートと連携するとともに、独立行政法人教職支援機構の「コラボ研修事業」の助成を受けることができた。また、静岡(約80名)、札幌は(約80名)研究協力者が中心となり、地域特性を活かしたラウンドテーブルを開催することができた。第三に、これまでの研究開発で研究協力者が執筆した実践記録(14名、全19本が公刊)と半構造化インタビューのトランスクリプト(17名)の分析を通じて、中堅教師の「つなぐ力」の変容過程を臨床教育学の視点から解明し、ネットワーク型の学び合う専門職コミュニティ(NPLC)を形成する力の獲得を促す研修設計についての理論的枠組みと方法論を構築することができた。また、ポストコロナにおける研修においては、教師としての「働き方」あるいは「幸福well-being」を中心に据えた設計が求められることが、仮説として得られた。この点については、本研究開発では、その視点を組み込むことはできたものの、十分に深めることはできなかった。
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Remarks |
①静岡で開催した「協働探究ラウンドテーブル」については、静岡新聞(2022年11月17日 朝刊 24面)に掲載された。 ②実践記録として、鎌内菜穂:「語る」ことから「語り合う」ことへ(学校改革実践研究報告書 No.529 2023.2 連合教職大学院)を公刊した。
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