2022 Fiscal Year Research-status Report
ゴール型ゲーム授業の学習成果につながる言語活動を生み出す教材・教具の検討
Project/Area Number |
18K02535
|
Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
米村 耕平 香川大学, 教育学部, 教授 (20403769)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 学習資料 / 言語活動 / 簡易化されたゲーム教材 / ゲームパフォーマンス / 対話的な学び |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は研究協力校において本調査を行うこ予定であったが、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、研究協力校での本調査の全面実施が困難となった。そのため、研究の延長申請を行い、今年度は次年度の本調査に向けた準備に充当した。具体的には、本調査で使用する教材用ハンドボールの他に、教材用バスケットボールおよびスライドサッカーを購入し、バスケットボールを基にしたゴール型ゲーム教材・サッカーを基にしたゴール型ゲーム教材の有効性についての予備調査をおこなった。 2022年12月1日~23日の期間に、研究協力校中・高学年の児童に対し、昨年度有効性が認められた教材用ハンドボールを用いたハンドボールを元にしたゴール型ゲーム教材、教材用バスケットボールを用いたバスケットボールを基にしたゴール型ゲーム教材の体育授業実践を行った。また2023年3月4日、11日にスライドサッカーを用いたサッカーを基にしたゴール型ゲーム教材による大学生および小学校教員への模擬授業実践を行った。 その結果、教材用ハンドボールおよび教材用バスケットボールを用いた授業実践では、技能下位児を含めたに高い適切率を維持するゲームパフォーマンスが保障され、ゲーム中のシュート率、ゴール決定率も高い数値を維持できた。また、ゲームデータを基にした話し合い活動も効果的に行われ学習者の学習成果に寄与するものであった。スライドサッカーを用いた模擬授業実践では、参加した学生及び小学校教員からの聞き取り調査よりその有効性が示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画に従えば、今年度は研究協力校において本調査を行うこ予定であったが、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染状況により、研究協力校での教材用ハンドボールを用いた本調査(授業実践研究)は一部行う事ができたが、全面実施が困難な状況となった。また、教材用バスケットボールおよびスライドサッカーといった簡易化された教具を用いたゴール型ゲーム教材の有効性の検証も一部しか行われていない。そのため、研究の延長申請を行い、当初の計画より2年の遅れが生じた。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和5年度には、令和4年度に行った調査の結果を元に、行えていなかった調査を継続するとともに、研究対象校の指導教諭と教材用バスケットボールおよびスライドサッカーを用いたゴール型ゲーム教材および指導プログラムの最終検討を行い単元計画を作成し、香川大学附属小学校の中高学年を対象に授業実践を行う。また、研究成果について学会等で報告する予定である。
|
Causes of Carryover |
計画に従えば、今年度は研究協力校において本調査を行うこ予定であったが、新型コロナウイルスの影響により、研究協力校での本調査(授業実践研究)の全面実施が困難となった。そのため、調査にかかる人件費や謝金、研究成果報告や情報収集のための旅費等の使用が不十分な状態である。 令和5年度には、令和4年度に行った調査の結果を元に、実施出来なかった授業実践を研究対象校の指導教諭と最終検討を行い単元計画を作成し、香川大学附属小学校の中高学年を対象に授業実践を行う。また、研究成果について学会等で報告する予定である。
|