2020 Fiscal Year Research-status Report
若手教員期と連携した養成段階における体育授業の力量形成に関する実証的研究
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18K02542
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
江藤 真生子 琉球大学, 教育学部, 准教授 (70611367)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | TPACK |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度の研究実績は以下の3点である。1点目と2点目は,体育の授業力量として,近年,教員に求められるICT活用能力に焦点をあて,養成段階の学生の授業力量を事例的に明らかにした。1点目は,教科の指導法の科目において電子黒板を活用したマイクロティーチングを実施し,授業力量として教授技術と技術に関わる教育内容知識(TPACK)について検討した。教授技術については,マイクロティーチングにおいて学生は,多様な教授技術と電子黒板の操作を行った。具体的には,分析的発問と創意的発問などの相互作用や説明であった。これらは,電子黒板で並べての比較や書き込み,PCの動画再生などの操作を伴い行っていた。さらに,TPACKについては,PKを除く各領域の知識を抽出した。この成果は,本学教育学部紀要に投稿し,現在,印刷中である。2点目は,電子黒板を除いたICT機器を活用したマイクロティーチングにおける学生の授業力量について,データを収集した。3点目は,若手教員を対象としたケース・スタディの一部である,体育授業実践に関する調査のため,データを収集し分析した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
社会状況(コロナウイルス感染拡大防止)を鑑み,若手教員を対象とした調査の計画の変更を余儀なくされた。
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Strategy for Future Research Activity |
若手教員を対象としたケース・スタディを継続的に行う予定である。若手教員が,実際の学校現場での経験をもとに力量・専門性の育成にどのような経験・学習が役に立ったかという視点に立ち,養成段階を振り返り,養成段階の力量形成の在り方を検討する。研究の成果を,公開する(研究発表・論文執筆)予定である。
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Causes of Carryover |
コロナウイルス感染拡大防止対策により,当初計画していた若手教員を対象とした調査を一部行えなかったため,その調査のデータ収集と分析の補助(謝金),ならびにデータ保存用の消耗品費に充てる。
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