2021 Fiscal Year Research-status Report
若手教員期と連携した養成段階における体育授業の力量形成に関する実証的研究
Project/Area Number |
18K02542
|
Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
江藤 真生子 琉球大学, 教育学部, 准教授 (70611367)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | TPACK / 素朴概念 / 資質能力 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度の研究実績は以下の3点である。1点目は,小学校教師志望学生(以下,学生と示す)のICTを活用したマイクロティーチングにおける授業力量を教授技術とTPACK(実践的知識)に着目して事例的に検討した。模擬授業において学生は,主に活動提示場面(鈴木,2019)を設定しICTを効果的に活用することができた。この成果は,2021年度日本体育・スポーツ・健康学会大会においてオンラインによるポスター発表を行い公表した。2点目は,教科の指導法の科目における学生の運動に関する知識の形成を検討した。具体的には,学生の前転に関する素朴概念を明らかにし,その修正を試みる学習を行った。学生は,この学習により,前転に関する素朴概念を修正することができた。この成果は,日本教科教育学会誌に採録され,現在印刷中である。3点目は,小学校体育を指導する資質能力に関する試案を作成した。本学教員養成プログラム(最終段階,附属小学校教育実習,教科の指導法の科目)において育成を目指す小学校体育を指導する資質能力の試案を,それぞれ沖縄県教員育成指標と照合し,講義担当者と附属学校教員と共同して作成した。また,体育を指導する資質能力について,講義受講経験者(本学卒業生若手教員・4年次学生)に調査を行い,妥当性を検討した。この成果は,本学教育学部紀要に投稿し,現在印刷中である。 2021年度は,学生のICTを活用する教授技術やTPACK並びに運動に関する素朴概念(知識)を解明し,これらを踏まえ,養成段階において育成を目指す資質能力の試案を作成することができた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2020年度より社会状況(コロナウイルス感染拡大防止)を考慮し調査計画を修正した。調査は計画通り進められた。
|
Strategy for Future Research Activity |
調査は修正した計画通りに進み,現在は成果を公表するために論文を執筆中である。
|