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2018 Fiscal Year Research-status Report

アジア型多文化的シティズンシップ教育の教材開発原理に関する研究

Research Project

Project/Area Number 18K02545
Research InstitutionTohoku Gakuin University

Principal Investigator

坪田 益美  東北学院大学, 教養学部, 准教授 (20616495)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywordsシティズンシップ教育 / 多文化共生 / 社会科教育 / ナショナル・アイデンティティ / アジア
Outline of Annual Research Achievements

2018年度は、基礎的な資料・情報収集を重点的に行った。
すなわち、韓国、日本といった主にアジアのシティスズンシップ教育、特に社会科授業の参観、教材、各種資料等の収集を行った。具体的には、韓国の小学校における社会科の授業を参観するとともに、授業風景のビデオ撮影を行い、授業分析のための教材等の資料を収集し、授業者へのインタビューを行った。同じく日本でも、3校における社会科の授業を参観するとともに、授業風景をビデオに収め、使用した教材ならびに授業者の意図などについてのインタビュー等、授業分析のための資料収集を行った。
なお、現状では、一般化するための資料としてではなく、本研究はあくまで仮説生成を主な目的とした基礎研究であるため、日韓の一般的な小学校の教諭の多文化共生に対する意識の高低、ならびにそれらの社会科授業への反映の状況について分析する目的で各種資料収集を行った。
また、シティズンシップならびにアイデンティティ形成のための基礎となる自国史や自国の捉え方、語られ方についても把握するため、日韓両国における歴史関係の博物館・資料館など、さまざまな施設における展示物、展示内容を調査するとともに、異文化、多文化共生への取り組みに関連する各種施設等を調査し、様々な情報・資料収集を行った。
さらに、アジアを相対化するためにも、多文化教育の進捗状況を客観的に評価する指標を得る意味でも、多文化先進国であるカナダのシティズンシップ教育の現状についての現地調査も行うとともに、国内外の文献を収集し、研究動向、新たな知見を得るための幅広い情報の収集を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初の予定通り、アジアの社会科における多文化共生に向けたシティズンシップ教育のあり方について、主に日本と韓国の社会科授業見学とその授業者のインタビューを通して、具体的な資料を収集することができている。香港については、具体的な授業に関する資料の収集の目処は立っていないが、基本的には、日韓を中心に比較分析することが目下の主な目的であるため、概ね順調であると判断する。

Strategy for Future Research Activity

今後も引き続き、日韓それぞれの多文化共生に向けたシティズンシップ教育ならびに多文化教育に関わる各種資料・情報について、文献ならびに現地での調査を通じてさらなる情報収集を進めるとともに、近年、顕著な右傾(保守)化が懸念されている欧米諸国における多文化共生に対する取り組み、シティズンシップ教育の動向などについても、情報を収集することで、アジアの動向をより相対的に把握し、客観的な分析・解釈を担保するよう努める。
また、現状では、様々な情報・資料を収集することに重点を置いて研究活動を行ってきたが、その分析結果を各種学会ならびに学術誌等に公表し、それらに対するフィードバックを受けて、さらに幅広くより多くの資料を収集・分析できるよう、研究ならびに公表の準備を進める。

URL: 

Published: 2019-12-27  

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