2022 Fiscal Year Research-status Report
Study on creation and utilization of fundamental data of rock garden at elementary and junior high school
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18K02561
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
大友 幸子 山形大学, 地域教育文化学部, 教授 (40143721)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 浩司 山形大学, 地域教育文化学部, 名誉教授 (40292403)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 小学校・中学校 / 岩石園 / 理科教材 / 岩石記載 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの岩石園を題材にした研究成果を松江市で開催された第9回国際地学教育会議(IX GeoSciEd 2022 - the 9th International Conference on Geoscience Education)で発表できた.当初は2020年3月にインドのニューデリーで開催される国際地質学会で発表の予定であったが、コロナ禍により大会が延期,その後中止になったため,研究計画の「国際会議での成果発表」が達成された. 令和4年度は、前年度から計画していた東京都江戸川区の旧 江戸川区立上一色小学校(現 東京シューレ江戸川小学校) の岩石園の調査を行った.共同で調査をする石橋弘明氏が,現校長より,「1970年に寄贈された岩石園が現存する.理科教育への利用と,児童が岩石を身近に捉える機会の創出として活用できる形に整えたい」との要望をうけており,石橋氏と大友が現状の調査を行った. 東京シューレ江戸川小学校の敷地内には,幅およそ3.5m,奥行きおよそ2mの玄関側に傾斜した砂利の上に,37個(うち3つは植込み内に落下)の直径約30cm前後の岩塊と18個の岩石名を記した立て札が現存する岩石園がある.その活用に向けた作業の前提として,岩塊の岩種の同定が必要になる.5月に石橋氏と大友が現地で岩石の同定作業を行なった. その調査結果を9月の日本地質学会(早稲田大学)で発表した.調査の結果,岩石名とその立て札が適応していない例が何件か見られたが、立て札の岩石が岩石園内にあったものもなかったものもあることが明らかになった.これらは配置を換えたり,岩石名立て札を書き換えることが必要であることが明らかになった.その後調査結果を資料としてまとめる過程で補足調査や写真の再撮影などが必要になったが,調査者の家族の感染や,学校側、調査者らの多忙により補足調査の機会が持てなかった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
これまで山形市内や県内の岩石園の調査で,山形県内の岩石が多く試料として使われていること,県内企業が県外から取り寄せている材料の岩石が岩石園にあること(たとえば山口県産石灰岩),石材店で扱っている日本産岩石(たとえば石巻産井内石)もあること等の共通点が明らかになってきた. 当初計画した県外の学校の岩石園についての調査をはじめることができた.東京シューレ江戸川小学校から岩石園について相談された石橋弘明氏からお話を聞いて,協力して調査を行う中で県外の学校の例を記録することに着手できたが,コロナ禍の中での補足調査ができず,今後の調査再開を目指している.
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Strategy for Future Research Activity |
東京シューレ江戸川小学校の岩石園の補足調査を再開し調査結果をまとめること,近隣の学校の岩石園の有無を調べて,学校側の了解を得られれば岩石園調査を行う予定である.山形県内の小・中学校の岩石園との比較検討を行う.
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Causes of Carryover |
(理由)東京シューレ江戸川小学校の岩石園の補足調査が,調査者の家族のコロナ感染や、学校側の事情でできなかったため. (使用計画) 東京シューレ江戸川小学校の岩石園の補足調査の再開と、近隣の学校の調査のための旅費.
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Research Products
(4 results)