2020 Fiscal Year Annual Research Report
Research and development of a model for mentoring student teachers which promotes the learning of mentor teachers
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18K02562
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
坂本 篤史 福島大学, 人間発達文化学類, 准教授 (30632137)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三島 知剛 岡山大学, 教師教育開発センター, 講師 (10613101)
一柳 智紀 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (30612874)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 教育実習 / 実習指導教員 / 教師の学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の最終年度では,コロナ禍のためワークショップの開催を控え,既存のデータをもとに分析結果を論文や学会発表としてまとめることに注力した。 まず,The World Association of Lesson Studies International Conference 2020において,学会発表を行なった。実習指導経験のある小学校教員69名(有効回答数68)への質問紙調査の結果から分析した。その結果,授業研究を中心とした教育実習を通して、指導教員が実習生と協働し、また、実習指導を通して、自身の実践を振り返ることが、授業研究や授業改善の推進につながることが明らかになった。インタビュー結果から,指導教員自身の授業研究や授業改善の機会に実習生の参加を促したり、実習生の問いに応えることで、授業研究への取り組みを高めていることが示された。この発表に対しては,教師の学びの具体についてより明確にする必要がわかった。 加えて,教育工学会の資料論文が採択された。この研究は,教育実習において実習生の指導を担当する教員が,教育実習指導を通した自身の学びや教師としてのその後の力量形成につながるかどうかについての認識を検討することを目的とした.教育実習指導を経験した小中学校の教師を対象とした質問紙調査の結果,全体的に学びや力量形成に対する得点が高く,校種間では小学校教員の方が学びや力量形成を高く認識していること,実習指導における指導形態と学びや力量形成の関連が多く見られ,特に実習生と協働して実習を進めるという指導形態が学びや力量形成と関連していたこと,等が示された. 現在,実習指導を経験していない教員を対象としたショートレターを論文投稿している。さらに,2名の教師のインタビュー分析を進め,投稿を準備しているところである。
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