2020 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K02570
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
田中 生雅 愛知教育大学, 学内共同利用施設等, 教授 (10262776)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 優司 愛知教育大学, 学内共同利用施設等, 教授 (70377654)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 自殺相談対応 / 研修効果 / 大学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度に引き続き二つの調査を実施した。 調査1:大学生の自殺相談対応に関する研修状況と今後の課題について明らかにすることを目的に、令和2年度に研究代表者が学内で担当した3講座内にて、1時限ずつを用い自殺相談対応研修を実施し、終了時に受講した学生にアンケート調査を実施した。教材は、全国大学メンタルヘルス学会HPの「あなたが守るいのちのともしび」テキストを使用した。令和2年度は、新型コロナウイルス感染症感染拡大のため、オンデマンド授業として実施した。平成30年度、令和元年度の対面授業と令和2年度オンデマンド授業の研修効果、アンケート調査結果の比較を行い、第58回全国大学保健管理研究集会で、発表した。調査に参加した学生は215名であり、そのうち対面授業186名(男性57名、女性129名)、オンデマンド授業29名(男性2名、女性27名)間の結果を比較をした。解析では、対面授業との間に有意な差は見られなかった。 調査2:学生のメンタルヘルス状況や健康状況と自殺相談の関連を見るため、健康診断時アンケート調査を令和2年度学生定期健康診断時(令和2年4月から7月)に実施したが、その集計解析を本年度に行った。学生定期健康診断日程は、例年3月に実施されるが、大幅に日程の変更があり、調査の遅れがあったが実施することができた。また、年度内に令和3年度の健康診断を実施できたため、同様の健康診断時アンケート調査を行った。 研究期間を延長し、次年度は調査の結果集計、検証、報告などのまとめを行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和2年3月に行う予定であった健康診断時アンケートは、健康診断日程が新型コロナウイルス感染症感染拡大による影響で延期され、全学年の健診終了が7月末となったため、実施できたものの、集計作業が遅延した。 また、授業での自殺相談対応研修も本年度は授業形態がオンデマンド授業となった。このため、本研究調査の範囲内で今年度は授業形態の変化による影響について検討し、結果を学会発表した。 さらに、平成31年度研究で研究内容の一部を学会発表したものを、2本の研究論文として発表した。 当初予定していた年度ごとの健康調査の比較検討や結果の発表は、今年度内に終了できなかった。令和3年度のスケジュールで実施することとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度は、令和2年度内に実施した健康診断時アンケートの集計と検討を行う。平成30年度からの研究のまとめの年として、「自殺相談対応研修」実施と健康や相談環境への関連が見られるかの検討を行い、申請者が本年度内に成果を学会発表および論文発表として行う。発表の機会は海外の学会も計画しているが、感染症の拡大状況に影響を受けるため、考慮しつつ実践する。
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Causes of Carryover |
(1)健康診断時アンケート調査が、新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響による日程の変更に伴い、集計の遅延、解析の遅延が生じた。このため、研究の発表や論文作成にいたることができなかった状況がある。 (2)調査結果の検討が遅延している影響で、物品の購入も令和3年度研究にて行うこととなった。また、論文作成のため、次年度予算を英文校正等の費用に使用する予定である。
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Research Products
(3 results)