2020 Fiscal Year Research-status Report
学級活動の中の「比べ合う」話合いの研究――文字を使って話し考える手法の追究
Project/Area Number |
18K02587
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
添田 晴雄 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (30244627)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川本 和孝 玉川大学, TAPセンター, 准教授 (40365870)
秋山 麗子 神戸松蔭女子学院大学, 教育学部, 教授 (50826857)
田中 光晴 国立教育政策研究所, 国際研究・協力部, フェロー (00583155)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 学級活動 / 学級会 / 話合い / 可視化 / 黒板 / ノート |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウィルス蔓延の影響で、フィールドとしている教育実践学校を訪問することができなかったこと、出張をともなう研究会の開催ができなかったこと、研究分担者の本務における遠隔授業等の対応が多忙化したことなどにより、研究を進展させることができず、やむなく、研究期間の延長を行った。一方、前年度までの成果を踏まえ、3校の学級会の板書記録に着目し、学級会の授業記録動画と発言記録をもとに、学級会における板書の働きを分析し、学級会の板書には、「集団思考の記録ツール」と、「話合いのプロセスを描くツール」の2つの働きがあることと、「a.静的な部分」と「b.動的な部分」があることを明らかにした。また、遠隔で行われた日本特別活動学会第29回大会の自由研究発表として、研究分担者および研究協力者が、「学級会が地域・学校で独自の発展を遂げてきた要因分析―半構造化インタビューによる4タイプの話し合いの比較から―」(藤井健人、澤村力也、廣田晃士、吉井貴彦、三浦晴代、川本和孝)、「学級会における児童の思考の可視化についての研究―思考ツールを用いた板書による価値観の共通理解をねらって―」(小野晃弘)、「小学校における学級活動(1)の「話合い活動」の合意形成について―トゥールミンモデルを用いた合意形成―」(小原淳一)などを発表した。さらに、AorB方式と呼ばれる2案比較検討を柱とした話会い方式の実践者、指導者に対する聞き取り調査も行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルス蔓延の影響で、フィールドとしている教育実践学校を訪問することができなかったこと、出張をともなう研究会の開催ができなかったこと、研究分担者の本務における遠隔授業等の対応が多忙化したことなどにより、研究を進展させることができず、やむなく、研究期間の延長を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
学級会活動のフィールド調査を再開し、現有のビデオ情報の再分析、教育実践者本人によるビデオ撮影等の工夫により、特色ある話合い活動の分析を行う。また、これまで、学級会の文字等による可視化の分析については、学級全体に関わる板書に焦点を当ててきたが、児童個人個人の文字による思考の可視化の考察を行うため、学級会ノートなどの分析に着手していきたいと考えている。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス蔓延の影響で、フィールドとしている教育実践学校を訪問することができなかったこと、出張をともなう研究会の開催ができなかったこと、研究分担者の本務における遠隔授業等の対応が多忙化したことなどにより、研究を進展させることができず、やむなく、研究期間の延長を行った。
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