2022 Fiscal Year Annual Research Report
A Study on 'Comparing Opinions' Phase of Discussions in Class Meeting Activities: a pursuit of tools for discussing and thinking through written language
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18K02587
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
添田 晴雄 大阪公立大学, 大学院文学研究科, 教授 (30244627)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川本 和孝 玉川大学, TAPセンター, 准教授 (40365870)
秋山 麗子 神戸松蔭女子学院大学, 教育学部, 教授 (50826857)
田中 光晴 国立教育政策研究所, 国際研究・協力部, フェロー (00583155)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 学級活動 / 学級会 / 話合い / 可視化 / 黒板 |
Outline of Annual Research Achievements |
小学校学習指導要領が定める「学級活動(1)」すなわち「学級や学校における生活づくりへの参画」における話合い活動として、全国の各地でそれぞれに実践されてきた多様な話合いの仕方を、(1)その進め方に着目して、原案方式、A or B方式、オーソドックス方式(『楽しく豊かな学級・学校生活をつくる特別活動(小学校編)』(国立教育政策研究所、2014年)をモデルとしていると思われる方式類型化し、それぞれの共通点と相違点を明らかにした。(2)それぞれの実践をビデオ録画して、それらの話合いの進行の中で、「出し合う」「比べ合う」「まとめる(決める)」の3つの段階がどのように位置づけられているかを分析した。(3)それぞれの段階の中で、児童が音声だけでなく文字(黒板、短冊、ワークシート等)も使って話合いを深めているかどうかを分析した。(4)児童がどのように文字(黒板、短冊、ワークシート等)を使えば「比べ合う」活動が深まるかを分析した。 上記(1)(2)を通し、本時の話合い活動だけに注目すると、それぞれ特徴がある進め方となっているが、本時の前後の事前指導や事後指導を含めて分析すると、どの方式であってもほぼ共通した要素が含まれており、方式の違いはその要素のどの部分を教師が重視し、本時の話合い活動としてどの要素に着目して児童に活動させるかという方針の違いによることが明らかとなった。また、(3)(4)を通し、板書(短冊などの貼り付けも含む)には、静的な部分と動的な部分があること、両者に共通して可視化機能があり、また、記録化機能と操作化機能があること、「比べ合う」活動をする際に、比較の判断基準となる共通理解された価値が、「めあて」などとして板書の静的な部分に明記されていることの重要性が指摘された。
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