2020 Fiscal Year Research-status Report
射影量の文章題に関する記述力・論述力を育成する教育課程の開発
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18K02588
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Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
加藤 卓 東北学院大学, 文学部, 教授 (10709140)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
守屋 誠司 玉川大学, 教育学部, 教授 (00210196)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 射影量 / 割合 / 速さ / 文章問題 / 記述力 / 論述力 / 教育課程 / 教育計画 |
Outline of Annual Research Achievements |
国外の研究では,学内の規定により海外出張が不許可となったため,計画していた海外での調査・学会発表は,実行不可能であった。延期されていたGDM2020は,Geschutzter Bereich der GDM-Onlinetagung 2020 (OlTa)としてオンライン開催となったため,9/30に学会発表を行うことができた。統一されたドイツで解決方略とは違い,多様な解決方略が日本では見られることを紹介するという成果を得た。 国内の研究では,学内の規定により出張の制限と出張後に自宅待機しなければならないという制約が生じた。そのため,首都圏での文献調査が実施できなくなった。また,本研究者の居住地が,比較的感染率が高い地方にあるため,研究校への協力を無理に依頼できない状態になった。そこで,未完了の調査資料を分析してまとめ,9月のオンラインによる学会で発表を行った。9月の学会には,ドイツの研究協力者を招聘する予定で航空券や宿泊施設などの予約を進めていたが,入国自体が困難になったため計画を中止せざるを得なかった。その後は,文献研究を中心に進め,国語科の教科書に見られる論理的な教育の内容・計画を調査し,3月のオンラインによる学会で発表を行った。これらにより,国語科との連携を図り,算数・数学における記述・論述力を高める教育内容・教育課程に関する素案を提示するという成果を得た。テレワークの増加によりPC関連の価格が異常に高騰した。助成金を有効に使用するため,様々なパーツの価格動向を慎重に観察・検討し,価格が下落した時期を見計らって研究用PCを調達した。研究環境を刷新し,安定化させるという成果を得た。 2020年度は,疫病の蔓延により研究は大きな制約を受け,計画通り進めることが困難であったため,2021年度までの1年間の補助事業期間延長承認申請を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2019年度後半からSARS-CoV-2を原因とするCOVID-19が蔓延し,2020年度当初は,公教育の学校が休校状態であるため,研究も自粛が要請された。2020年度末には,再度非常事態宣言などが出され,ほぼ1年間を通して研究計画をまとめに実施できない状況であり,計画を1年持ち越さざるを得ない状態であったためである。
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Strategy for Future Research Activity |
SARS-CoV-2を原因とするCOVID-19による感染は,急拡大と緩やかな収束を繰り返し,先の見通しがはっきりしない状態にある。 研究校からの協力も得られにくい状況であるが,連絡を取り,可能な方策を探り調査を進める。また,研究計画をいくらか修正して文献調査を進めるようにし,進捗度の回復を図る。海外の研究協力者の招聘は断念するが,今後も密接に連絡をとりあい,研究の環境を整える。 2021年度までの補助事業期間延長承認申請を行った1年間を生かし,研究のまとめを進める。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は,疫病の蔓延により,研究計画の実行が困難になったため,助成金を活用できる機会が少なかったためである。 次年度の使用計画は,①未だ高騰しているため購入を控えているPC部品の購入費用,②未実行の調査実行のための費用,③未実行の研究発表のための費用などである。
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Research Products
(6 results)