2021 Fiscal Year Research-status Report
射影量の文章題に関する記述力・論述力を育成する教育課程の開発
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18K02588
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Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
加藤 卓 東北学院大学, 文学部, 教授 (10709140)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
守屋 誠司 玉川大学, 教育学部, 教授 (00210196)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 射影量 / 割合 / 速さ / 文章問題 / 記述力 / 論述力 / 教育課程 / 教育計画 |
Outline of Annual Research Achievements |
国外の研究では,学内の規定により海外出張が不許可となったため,計画していた海外での調査・学会発表は,昨年と同様に実行不可能であった。延期されていたICME 14thは,2021年7月にオンライン開催となった。参加登録したTopic Study Groups 23は,7月13日の日本時間15:30から行われた。初回参加登録したTSG5からTSG23への変更要請があり,再登録を行ったためオンラインプログラムで発表する場は設定されなかったが,ポスターを提出することができた。文章問題の解決方略について,比の3用法を個々に立式するのではなく,第2用法のみで立式をすることにより意味理解が深まり,より確実に正答に至ることが可能になるイメージ図を紹介するという成果を得た。 国内の研究では,学内の規定により出張の制限と出張後に自宅待機しなければならないという制約が昨年と同様に生じた。そのため,他県での文献調査が実施できなくなった。 また,本研究者の居住地では感染率が周囲の県に比べると高いため,研究校への協力を無理に依頼できない状態であった。そのため,文献研究を中心に進めたが,オンラインでの学会発表までには至らなかった。仮想通貨のマイニングにグラフィックカードが適しているためグラフィックカードの価格が高騰した。助成金を有効に使用するため,価格動向を慎重に観察・検討し,価格が下落した時期を見計らってグラフィックカードを調達し,研究環境を改善するという成果を得た。 2021年度も,疫病の蔓延により研究は大きな制約を受け,計画通り進めることが困難であったため,2022年度までの1年間の補助事業期間延長承認申請を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2019年度後半からSARS-CoV-2を原因とするCOVID-19が蔓延し,2021年度も,公教育の学校での研究協力を依頼し難い状況であった。2021年度末には,非常事態宣言などが常態化し,ほぼ1年間を通して研究計画をまともに実施できない状況であり,計画をさらに1年持ち越さざるを得ない状態であったためである。
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Strategy for Future Research Activity |
SARS-CoV-2を原因とするCOVID-19による感染は,変異株の出現を繰り返し,先の見通しが立たない状態にある。 研究校からの協力も得られにくい状況ではあるが,可能な方策を探り調査を進める。また,研究計画を修正して文献調査を進め,進捗度の回復を図る。海外の研究協力者と今後も密接に連絡をとりあい,研究の環境を整える。 2022年度までの補助事業期間延長承認申請を行った1年間を生かし,研究のまとめを進める。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は,疫病の蔓延により,研究計画の実行が困難になったため,助成金を活用できる機会が少なかったためである。 次年度の使用計画は,①未実行の調査実行のための費用,②未実行の研究発表のための費用などである。
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Research Products
(2 results)