2022 Fiscal Year Annual Research Report
Examination of educational intervention for developing generic skills in teacher training field
Project/Area Number |
18K02610
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
高橋 浩之 千葉大学, 教育学部, 教授 (20197172)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 教員養成 / ジェネリック・スキル / 教員の資質・能力 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度には,教員養成分野におけるジェネリック・スキルを育成する授業に関する情報の収集を継続して進めた。前年度までに文献的には概ね満足できる水準に到達し、今年度にはさらに探索を試みたが、この領域に関しては大きな前進は得られなかった。 新型コロナウイルス感染症の影響でできなかった海外での実地調査を行おうとしたが、年度途中まで海外の関係機関との交流が制限されており、研究期間終了までに間に合わなかった。 また,教員養成分野におけるジェネリック・スキルを育成する授業を開発するための試みを継続して行った。これまで、授業の効果に関する量的な分析が不十分だったために,前年度の教職科目「人間関係づくりの教材開発」(学級経営に役立つ人間関係作りの演習を理論と体験を往還させながら学び,人間関係づくりに役立つ演習を開発する実践的講座であり,社会的スキルの育成などが期待できる)において,ジェネリック・スキル育成のための授業2回(計180分)を行ったので、それに関する分析を行った。受講者のうち「調査に協力し,教員採用試験の受験状況や結果などの利用を許可する」と回答したものについて学生証番号を記入してもらい第1ターム始めと第2ターム終了時に調査を行い,2回の調査結果を対応づけて分析した。それによるとジェネリック・スキルに関する向上は見られるものの有意なものではなかった。今後、より対象者の数を増やした介入研究が必要である。 新型コロナウイルス感染症の流行によって研究の進行に不十分な点があったが、それを補うために,すでに明らかになった自己管理スキルや社会的スキルの教員のやりがいや教員採用試験の合否への影響を踏まえて,本職の本務である教員養成学部における教員養成においてアクションリサーチ的に研究を行い、成果を実際の授業の開発に活かしている。
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