2022 Fiscal Year Research-status Report
中学校保健体育科における武道と安全科における安全教育が融合した教材開発
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18K02619
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
太田 順康 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (50185287)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 武道必修化 / 剣道 / 形 / 学校安全 |
Outline of Annual Research Achievements |
大阪教育大学附属池田中学校において、2020.10~2020.12にかけて、中学校1年生4クラスに男女共修による全10回の実験授業を実施した。コロナ禍により、剣道具を着用した授業が行えず、図らずも型中心の授業が行えた。 そこで、その際に収集した生徒の意識調査および授業の振り返りを分析し「中学校保健体育科「剣道」授業において「剣道形」導入の可能性について~主体的・対話的な学び、安全教育を意識して~」として、日本武道学会第54回大会でオンラインで発表した。 また、2021.9~2021.11にかけて、中学校1年生4クラスに男女共修による剣道具を用いた授業を含む全9回の実験授業を実施し、授業時に収集した「形成的授業評価」による授業の成果と生徒の学びの深化、および活動量計を用いた生徒の活動量、授業風景を限定公開ながらYouTubeにUPし、その内容について調査し、その結果を「剣道形を取り入れた中学校剣道授業実践について~オンライン授業研究会の実施に向けて~」日本武道学会第55回大会学会を口頭発表した。 この結果を受け、他武道の型の有効性を検討するために、なぎなたを取り入れた実験授業を2022.9~2022.10にかけて、中学校1年生4クラスに全9回の実験授業を実施した。 これらの成果をもとに、中学生への武道指導が安全教育・安全意識の形成・向上にどのような影響を与えるか、また、教師が武道授業を実践していくことが、生徒の安全教育・生徒の安全意識への形成や向上に関与している事を意識しているのか調査予定である。その上、これらの内容を広く社会に、武道関係者に深く啓蒙するために、2023年に本学で実施する予定の日本武道学会第56回大会では「学校安全と武道」について報告する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍により、実技に制限がかかるここと、発声ができないこと、などで実験授業が計画通りに進行していないこと、学会での活動に制限がかかっていること。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの実験授業時に収集した結果をまとめ、関西武道学研究などに論文投稿するとともに、形を活用した授業の一般化を検討する。 さらに本学が主管する2023年の日本武道学会第56回大会学会で、「学校安全と武道」を報告する予定である。
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Causes of Carryover |
コロナによる研究の遅れを取り戻すため、研究データの整理等の人件費及び発表のための旅費等に執行予定である
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Research Products
(2 results)