2020 Fiscal Year Research-status Report
A study on developmental process of instructional plan and immediate decision making in physical education
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18K02654
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
石塚 諭 宇都宮大学, 共同教育学部, 講師 (90793703)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 意思決定 / 事前計画 / 準備運動 / 小学校教師 / 体育授業 / 授業改善 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,体育授業の中でよりよい意思決定を行うために必要な事前計画立案の視点と事前計画作成のプロセスを提案し,教員養成課程の授業において活用する方法論を提示することである。 2018年度は,教師の事前計画立案に対する認識を明らかにするために公立小学校の教師(初任期,中堅期,ベテラン期)209名を対象にして調査を実施した。その結果,初任期の教師の方がベテラン期の教師よりも事前計画を立案する際に「実践的知識」が必要であると認識していることが明らかになった。2019年度は,より具体的な認識を明らかにするために,小学校教師の中でも特に熱心に実践的研究を行っている教師を対象に,現在の学習観がどのような要因から形成されているかを調査した。 2020年度は,普段体育授業を担当している小学校教師を対象に,準備運動に対する実態調査および準備運動に対する認識を明らかにした。その結果,①準備運動は環境や経験といった慣例で行われることが多いこと②体育を中心教科としている教師は準備運動を工夫している意識が高く,初任期の教師はベテラン期の教師よりも工夫意欲があること③心理的な効果よりも身体的な効果を意識する傾向があること④安全の確保は外すことのできない要素であり,工夫しにくい運動領域も存在することが明らかとなった。この結果は,小学校教師を対象とした研究会で発表することができた。 また,これまでに収集してきたデータを分析し,さらなる調査として量的内容を追加し普段体育授業を担当している小学校教師の事前計画に対する認識の全容を明らかにするための研究を遂行中である。同時にアクションリサーチ的な研究の準備を整えたため,今後は,研究を進める過程で教員養成課程の授業において活用する方策を検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年,2020年に収集したデータを整理し研究成果として公表する準備を進めている。また,研究計画としてアクションリサーチの手法を用いた研究を進める予定であったが,コロナ対応の影響から計画を大幅に見直さざるを得なくなった。現在は,研究の準備が整ったところで,2021年度の実施に向けて全体の計画を修正しながら進めていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は,これまでに収集したデータと分析内容をとりまとめ成果として発表できるように準備を進める。具体的には,「小学校教師を対象にした準備運動の意識に関する調査結果」,「小学校教師の学習観形成における学習指導要領の影響」,「小学校教師が即興的な意思決定が可能になったプロセス」,などの研究成果である。 研究成果の公表として,学会発表と論文作成を予定している。また、全体計画として予定していたアクションリサーチ的な研究の準備が整ったため,2021年6月から研究を実行する予定である。それらの成果を含めて研究全体の成果と課題をまとめていく予定である。
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Causes of Carryover |
コロナの状況により,小学校をフィールドとした研究の実施が大幅に遅れる見込みとなり,研究の延長を申請した。そのため,次年度使用額として,データ収集に際する出張費,データ整理費,論文作成費などを見込んでいる。
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