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2022 Fiscal Year Research-status Report

基礎的な包丁操作スキルを習得させるためのバイオメカニクス的根拠と教示方法の明確化

Research Project

Project/Area Number 18K02681
Research InstitutionShowa Women's University

Principal Investigator

秋山 久美子  昭和女子大学, 生活機構研究科, 教授 (80155291)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山中 健太郎  昭和女子大学, 生活機構研究科, 教授 (90359662)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2024-03-31
Keywords包丁操作 / 教育効果 / 遠隔授業 / 教示方法
Outline of Annual Research Achievements

本研究は基礎的な包丁操作を研究対象として、バイオメカニクス的手法を用いながら検討を行うことで、合理的で理想的な包丁操作とはどのようなものであるか、その根拠を明らかにし、それを解明することにより、正しく、効率の良い包丁操作を習得する方法を見出すことを目的としている。その結果をもとにして、小学校、中学校、高等学校や大学の調理実習において、合理的な根拠に基づいた包丁操作方法を教示することができるようになれば、児童、生徒、学生の包丁技術が、男女ともにより効率良く上達することが期待される。
これまで、リンゴの丸剥きについての研究を実施。きゅうりの小口切りという包丁操作についてバイオメカニクス的測定を実施した。その結果をもとに技術習得用のキットを作成し、訓練を行うことができた。大根のせん切りにおける包丁操作について研究を実施する予定であったが、コロナの影響により大規模なスクリーニング調査ができない状態が続いた。そのため、Zoomを用いた遠隔によるスクリーニング調査を考案し実施した。研究テーマをキュウリの蛇腹切りに変更した。キュウリの小口切りよりも難易度が高い包丁操作であり、実際に技術を教示する場合に、示範を見せても理解されにくい包丁操作の一つである。大学での授業も遠隔で行う必要がある状況において、キュウリの蛇腹切りを効率よく教示することができる方法を考案し、教示してその効果を判定した。当該年度はコロナの影響がある中でこれまでの研究で見出されたリンゴのように丸い食品の皮を剥くときの理想的だと考えられる包丁の持ち方、手指の動かし方等を教示した。その教示する前と後の包丁操作(リンゴの丸剥き)の状態をビデオ録画してそれを比較することで教育の効果について検討を行った。今年度はこれまでの研究成果をもとにして包丁操作教育の実施及びその効果の判定を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

コロナの感染拡大により、大規模なスクリーニング調査を実施することが難しかった。また、子供たちの間でコロナ感染が広がっていることから、幼稚園、小学校、中学校、高等学校へ出向いて技術教育を行うことが難しかった。年度後半では、効率的なリンゴの丸剥き方法を教示し、その前後の状態を観察することができた。

Strategy for Future Research Activity

令和5年度は、コロナの対応が変化することから、スクリーニング調査が十分に行えることになると考えられるが、状況を見極めながら進めていく。また、本研究においてもっとも実施したいと考える幼稚園から高等学校までの若年者に包丁操作を教示することを今年度実施し、研究のまとめとしていきたい。
バイオメカニクス的測定においては、モーションキャプチャーを用いた両手指および体幹等の動きを記録、解析するとともに、筋電計をもちいて動作にともなう筋肉活動や脳波計を用いて、包丁操作の巧拙と脳波の差異について検討していく。フィルム式圧力分布測定システムを購入する予定だが、それを用いながら包丁および食品にかける力についても測定していく予定である。それらの結果をもとにして、スキルの高い熟練者とスキルの未熟な初心者の違いを明確にし、包丁技術を教示する上でのコツを解明していきたい。
さらに、まとめの年度として、それらのデータをもとにした効率の良い教示方法についても検討し、それらを公開していく。

Causes of Carryover

令和4年度においては、コロナの感染拡大が懸念される中であり、対面による大規模なスクリーニング調査および密に接するバイオメカニクス的測定を実施することができなかった。
令和5年度にそれらの実施できなかった部分の調査および測定を実施する予定である。また、フィルム式圧力分布測定システムは、その測定が難しいと判断したため購入を控えていた。この装置を購入し、研究をさらに進めていきたい。
まとめの年度であるため、データ集積用のパソコン、データ保存用メディアの購入も必要である。さらに、研究参加者への謝礼、研究補助者への人件費も必要となる。研究成果については、令和5年9月に開催される日本調理科学会で、発表する予定である。その他学術雑誌への投稿を行っていく。そのための論文投稿料・掲載料(オープンアクセス費用含む)が必要となる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2022

All Presentation (2 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] 包丁操作の教育方法とその実践効果2022

    • Author(s)
      秋山久美子・山中健太郎・天野美穂・石井美帆
    • Organizer
      日本調理科学会
  • [Presentation] Tips of a skilled movement for peeling a whole apple with a kitchen knife2022

    • Author(s)
      Kumiko AKIYAMA, Kentaro YAMANAKA
    • Organizer
      22ND IUNS-ICN
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2023-12-25  

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