2018 Fiscal Year Research-status Report
A comparison research between Korea and Japan concerning the practical education for industrial innovation by Industry-University collaboration
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18K02694
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
小野 浩幸 山形大学, 大学院理工学研究科, 教授 (20312754)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 雅和 静岡大学, イノベーション社会連携推進機構, 教授 (50177929)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 産学連携 / イノベーション / 日韓比較研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、産学連携に関する日本と韓国の①政策の変遷、②産学連携プロジェクト、③産学連携研究の成果、④教育効果、⑤産業界への貢献度の比較研究を通じて、大学等の研究成果等に基づくイノベーション発現モデルの違いを明らかにし、それをもって、産学連携における技術移転プロセス、インターンシップ等を活用した高度産業人材教育手法について論じることを目的としている。3か年計画の初年度にあたる平成30年度は、第一ステップとして、以下の調査研究を行った。 1.研究体制の構築及び研究計画詳細の検証 研究分担者をメンバーとする研究推進会議を山形県米沢市にて開催し、研究計画の詳細を検討した。(平成30年7月30日) 2.日本国内の取り組みに関する全国調査を行うにあたっての予備調査として、秋田大学の事例について現地ヒアリング調査を行った。(平成30年7月31日~8月1日) 3.韓国研究財団(NRF : National Research Foundation of Korea)の産学連携に関係するデータを入手し、その翻訳及び解析を行った。入手したデータのうち日本の同種のデータと比較可能なものを抽出して比較検証した。 4.日本の産学連携学会と韓国の産学協力学会の協力を得て、産学連携に関する日韓ワークショップを開催した。ワークショップ内で、上記の日韓データの比較検証結果速報版を発表し、検証内容に関する討議を行った。これらの結果及び日本と韓国の政策の変遷の違いを踏まえて研究ノート(査読有)にまとめ、産学連携学会の学会誌に投稿した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
韓国研究財団の産学連携に関するデータを入手できたことにより、日韓の産学連携実績に関する具体的な比較が可能となり、産学連携学会と韓国の産学協力学会の協力を得て、日韓ワークショップを開催し、韓国産学協力学会との有効な意見交換ができた。また、その内容を研究ノートとしてまとめることができ、研究成果を広く公表することができた。 一方で、入手できた韓国データが当初の予想以上に多岐にわたり、より広範囲な内容で比較研究を行うため比較項目を見直す必要が生じた。それを受けて、アンケートによる日本国内の全国調査と、韓国現地におけるヒアリング調査を次年度(令和元年度)に持ち越すこととした。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度以降は、平成30年度の研究実績を踏まえて、現地調査を含めた実態調査を行うこととしている。 1.全国の大学等を対象としたアンケートによる実態調査 2.韓国におけるヒアリング調査 3.調査結果をとりまとめ、データ解析と両国の産学連携によるイノベーション発現のモデル化
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Causes of Carryover |
入手できた韓国データが当初の予想以上に多岐にわたり、より広範囲な内容で比較研究を行うため比較項目を見直す必要が生じた。それを受けて、アンケートによる日本国内の全国調査と、韓国現地におけるヒアリング調査を次年度(令和元年度)に持ち越すこととした。
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Research Products
(3 results)