2021 Fiscal Year Research-status Report
大学のレピュテーション・マネジメントの推進のためのIRの活用のあり方に関する研究
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18K02705
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
高田 英一 神戸大学, 戦略企画室, 准教授 (60336039)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 雅生 東京工業大学, 広報・社会連携本部, 教授 (20284549)
関 隆宏 新潟大学, 経営戦略本部, 准教授 (30380546)
大石 哲也 九州工業大学, 学習教育センター, 教授 (30552236)
小柏 香穂理 お茶の水女子大学, 教学IR・研究開発・学修支援センター, 講師 (60379922)
劉 沙紀 九州大学, インスティテューショナル・リサーチ室, 助教 (50773933)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | レピュテーションマネジメント / IR / 大学ランキング |
Outline of Annual Research Achievements |
大学は、近年の厳しい経営環境に対応するために、ステークホルダーの支持を高めるための取組である「レピュテーション・マネジメント」(reputation management)の取組を進める必要がある。各種の「大学ランキング」は、大学のみならず、社会の関心も高く、レピュテーション・マネジメントのツールとして重要であるが、大学における大学ランキングに対する取組の状況は明らかでない。 このため、令和元年度に国立大学を対象として行ったレピュテーション・マネジメントの取組に関するアンケート調査の結果中、大学ランキングに関する項目の分析を、引き続き行った。 この結果、半数以上の大学が大学ランキングに対応するための取組を実施している状況にあるが、設置形態別に見ると,国立大学が最も高く、公立大学が最も低く、また、規模の大きいほど多くの大学が取組を行っていた。また、ステークホルダーに情報提供をしたことのある「大学ランキング」は、個別指標ごとのランキングやわが国独自のランキングが多く、提供の理由は、順位が高いこと、大学の個性・特色を説明できること、であった。また、大学ランキングの取組の課題としては、順位の算出方法が不明確、取組に必要な知見の不足、取組のコスト、が多かった。さらに、大学の関心は必ずしもレピュテーション・マネジメントまで及んでいない状況が示唆された。この分析結果は、国際学会において報告するとともに、国内学会誌に投稿・掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り、アンケート調査を実施し、結果の分析を深めている
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、令和2年度に実施した我が国の全大学を対象とするレピュテーション・マネジメントに関する取組のアンケート調査の結果の分析を行い、学会報告、論文発表を行う。また、調査結果に関する関係者との意見交換の結果を踏まえて、RMの推進のための人材育成カリキュラムやデータマネジメント手法の研究を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症の影響により、対面での研究会、講演会等を実施することができなかったため。今後の感染状況を踏まえて、対面での研究会等の実施、もしくは、代替的な手段による研究成果に関する意見交換、公表等を実施する。
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