2019 Fiscal Year Research-status Report
国際共同修士学位(JMD)の付加価値・市場価値に関する研究―世界トップ500大学
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18K02707
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Research Institution | Aichi Mizuho Junior College |
Principal Investigator |
二宮 皓 愛知みずほ短期大学, その他部局等, 教授(移行) (70000031)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 国際共同学位 / EMJMD / 大学のグローバル化 / 大学の国際化 / 付加価値 / 市場価値 |
Outline of Annual Research Achievements |
目的① 世界大学ランキングトップ500大学(非英語圏)でのJMD開発状況調査-欧州を中心とする大学におけるJMDの中で、ERSMUS-MUNDUS 型のEMJMDを中心として、調査分析すると同時、9月にフィンランドで開催されたEAIE2019に参加し、大学のブースを訪問し、聞き取り調査を行った。またEMJMD関連の部会に参加し、EMJMDのインパクト研究やドイツDAADによる調査結果について学んだ。また各大学のブースで助言と紹介をもらった大学について、現地訪問調査を実施した(ドイツ、オランダ、ベルギー)。 目的② EMJMDを中心として付加価値の調査―JMD開設大学のプログラム紹介及び学生募集要項を前年度と同様に継続的に分析している。大学の特色等の説明では、国際的学びの体験、コスト面でのメリット、学位の質の保証などが記載される傾向にある。さらに上記のEAIEのセッションで紹介された研究者に連絡をとり、それぞれの調査について紹介を受け、報告書等を入手し、分析を行った。 目的③ グローバル化する高等教育市場と労働市場において想定される市場価値(コンピテンシー等)の調査については、国際共同学位の価値研究の一つが外国の大学で学ぶという「国際交流・異文化体験」の効果にあるとした検討を行い、留学一般に期待される多面的な価値について欧米の調査結果及び我が国の研究グループによる調査結果を分析した。二つは、共同教育の価値・インパクトの側面の検討を行った。国際共同学位の市場価値については、Employabilityという雇用機会のみならず、雇用条件の高度化がみられ、経済的価値(年収が他の学位に比して高くなる)があることが分かった。 研究の成果の一部は、グアムで開催されたPacific Circle Consortium(PCC)大会 (2019)及び中国四国教育学会(11月、松山大学)で発表。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記に記載のとおり、目的①、②及び③について計画通り調査を実施し、成果の一部を国際及び国内の教育関係学会で発表し、批評を受けている。また主要テーマである国際共同学位のインパクト研究については、EUのEMJMDのインパクトなどに関する研究の専門家集団(代表はスウェーデンとポルトガル)と連絡が取れるようになり、2020年度開催予定の専門家会議に招待されたことも本研究の質を高めるうえで評価できる。加えてDAADの専門家(部長)の助言等を得ることもできた。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度であるので、これまでの研究を整理し、成果をまとめることが重点的計画であるが、EMJMDのインパクト調査研究プロジェクトチームの専門家会議に招待されたので(本年4月20-21日、プラハ)、出席して学ぶ計画である。またスペインで9月に開催予定のEAIE大会にも参加し、国際交流専門家の意見を聴取すると同時に、関連セッションで新たな知見を調査する計画である。 しかし、コロナウイルスの感染拡大で、4月にプラハで開催される専門家会議が中止(順延)となり、今後の開催が危ぶまれている。また9月にスペインで開催予定のEAIE大会が開催されるかどうかは不透明である。さらに欧州の大学訪問調査についても、イタリア・スペインなどを計画しているが、コロナウイルス感染の状況によるので、実際の訪問調査が実施できるかどうかは現時点ではわからない。しかし開催されるものと信じて、準備を進めていく。 いずれにしても、EMJMDプログラムの学生募集要項や卒業生の声などにみる情報分析を行い、EMJMDに代表される国際共同学位に「期待されるメリット・付加価値・市場価値」についてまとめていきたい。 なお研究成果を本年7月に開催予定の日本比較教育学会で発表する計画であったが、コロナウイルス感染拡大のために中止(来年度に延期)となった(計画の一部変更)。
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Causes of Carryover |
海外調査旅費の精算による差額として若干の額を繰り越す。最終年度(2020年度)では、さらに海外調査等を計画しているのでその経費に充当する。研究計画遂行における問題が生じたための繰越ではない。
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Research Products
(3 results)