人文科学系学士課程教育の教育的意義－社会的レリバンスの質保証の観点から－

2020 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 18K02708
• Research Institution: The Graduate School of Information & Communication
• Principal Investigator: 篠田 雅人 社会情報大学院大学, 先端教育研究所, 専任講師 (60601234)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 佐藤 学 学習院大学, 文学部, 特別任用教授 (70135424) ; 小島 和男 学習院大学, 文学部, 教授 (80383545)
• Project Period (FY): 2018-04-01 – 2022-03-31
• Keywords: 高等教育 / 学習成果 / 人文科学系学士課程教育 / 社会科学系学士課程教育 / 社会的レリバンス

Outline of Annual Research Achievements

2020年度は、当初計画時においては、①全国社会科学系学科長調査の分析まとめ、②社会科学系学科卒業生調査の調査結果の分析、人文科学系データとの比較分析・まとめ、③企業等調査の調査結果の分析を行うこととしていた。しかし、2018・2019年度の実績から、「①全国社会科学系学科長調査」は他研究者による研究データによる代替を目指し、2019年度において不実施を決定した。また、研究代表者の本務校異動および新型コロナウイルス感染症拡大という社会情勢が好転しなかったことから、「③企業等調査」の実施については、研究計画を再度見直し、2021年度夏頃の実施を想定して準備を進めているところである。
結果として、2020年度においては、2019年度末に実施した「②社会科学系学科卒業生調査」の調査結果の分析を行い、先行研究として実施した人文科学系データとの比較分析・まとめを遂行した。この「②社会科学系学科卒業生調査の調査結果の分析、人文科学系データとの比較分析・まとめ」については、2021年度開催の学会において発表を行うことが決定しており、今後研究論文としても投稿を予定している。
なお、「③企業等調査」については、共同研究者および高等教育研究者から研究意図を満たすためには調査設計の見直しが必要という結論に達したこと、また、現時点では研究期間の最終年度となる予定である2021年度に研究全体としてのまとめも行うこととなっていることから、「③企業等調査」の実施・分析については、社会情勢を勘案しつつ2021年夏頃の実施を目指して準備を進めることとした。

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

「③企業等調査」の実施が2021年度に再度先送りとなったため、最終的な比較研究・研究成果のとりまとめが予定されている最終年度である2021年度に研究活動が集中することから、研究の進捗がやや遅れていると言わざるを得ない。場合によっては研究期間の延長も視野に入れて検討したい。

Strategy for Future Research Activity

2019年度末に実施した「②社会科学系学科卒業生調査」の分析および人文科学系データとの比較分析・まとめについては2021年度に学会等において公表していく。「①全国社会科学系学科長調査」の代替データについては、引き続き当該研究者との連携を模索していく。「③企業等調査」については、社会情勢を勘案しつつ2021年夏頃の実施を目指して準備を進める。

Causes of Carryover

各種学会等が新型コロナウイルス感染症拡大により中止もしくはオンライン開催となり、旅費の執行がなかったこと、また、2020年度に実施を予定していた「③企業等調査」を2021年度実施に切り替えたことによる。