2022 Fiscal Year Annual Research Report
Writing Discipline to Encourage Inquiry Thinking Through Deep Active Learning that contributes to High School-University Articulation Reforms
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18K02713
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Research Institution | J. F. Oberlin University |
Principal Investigator |
井下 千以子 桜美林大学, リベラルアーツ学群, 教授 (60407757)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴原 宜幸 開智国際大学, 教育学部, 教授 (30327275)
桂 啓壯 宮城学院女子大学, 一般教育部, 教授 (70265437) [Withdrawn]
小山 治 京都産業大学, 全学共通教育センター, 准教授 (50621562)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 思考を鍛える / ライティング教育 / 探究学習 / 高大接続 / 教養教育 / 専門教育 / 人間形成 / 主体的・対話的な深い学び |
Outline of Annual Research Achievements |
1.本科研による研究成果と、2018年~2020年度大学教育学会課題研究「学生の思考を鍛えるライティング教育の課題と展望」(研究代表者:井下千以子)の研究成果を、『思考を鍛えるライティング教育-書く・読む・対話する・探究する力を育む』として出版した(井下編著,2022)。本書では「思考を鍛えるライティング教育」の目標を“変革期を生きる人間形成の基本となる、教養ある「自律した書き手」の育成”とした。哲学もなく、感性もないところに思考はない。どのような問いを立てるかはアカデミック・ライティングの根幹である。何をどう書かせるかは、どのような人間を育てたいか、どのような社会にしたいかにつながる。4部構成で、第一部は、書くために必須の思考力・読む力・対話する力を鍛えることも含めた包括的なライティング教育の実践の分析と報告である。第二部は、高大接続~大社接続(大学と社会との接続)まで、「接続」と「探究」の観点から問題提起している。第三部では、正課科目としての授業と、正課外でのライティングセンターを連携した支援のあり方を提案している。第四部では、分野を横断する学術日本語について考察し、21世紀型能力と思考を鍛えるライティング教育の未来について俯瞰している。 2.本書の自著紹介は、初年次教育学会学会誌第15巻1号、IDE大学協会2022年12月号No.646、週刊読書人20202年11月18日に掲載された。書評は大学教育学会誌第44巻2号に掲載された。 3.招待講演では、本研究の成果をFD活動として還元できた。創価大学全学FD研修会では、ディプロマポリシーである「論理的考え、書く力を育む」ことに向けて、共通教育と専門教育の接続が肝要であることを提案した。日本大学文理学部のFD講演では、基盤教育と専門教育をつなぐライティング教育に向けて、教員の多様性を活かした取り組みが重要であることを提案した。
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