2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a Global Citizen's Cultivation Model through Collaboration with the Local Community
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18K02717
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Research Institution | Ritsumeikan Asia Pacific University |
Principal Investigator |
廣津 公子 立命館アジア太平洋大学, 言語教育センター, 特任講師 (50793593)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
板橋 民子 立命館アジア太平洋大学, 言語教育センター, 講師 (80469402)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | グローバル市民 / 地域 / 言語学習 / 国際共修 / ピアフィードバック / ライティング / ウェブサイト / 誘い |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、昨年度立ちあげた、大学生が言語を学びながら地域とより深く楽しくつながるためのプラットフォームとしてのウェブサイト「びばべっぷ」を拠点に活動を行った。地域についての記事の執筆が中心であったが、毎月のミーティングでの意見交換を継続しつつ、学生主導で記事の執筆・編集やインタビューについてのワークショップも開き、学びを深めた。地道な宣伝活動の効果もあってか、学内での認知度も徐々に上がり、記事そのものや活動への興味、或いはメンバーとの出会いといった、教員の声かけ以外の「誘い」で加わるメンバーも増えてきた。その結果、40を超える記事が完成し、サイト上で約50の記事が読めるようになったほか、学習言語での表現の場として、日英語以外の記事に挑戦する学生も出てきた。 年度末に行ったインタビューからは、授業とは異なり、書きたいように書ける喜びがある一方で、トピック・言語・レベル・文体・ジャンル・読者の想定など、多くの選択肢と向き合い悩みながら、各々が異なるアプローチで自身の求める書く活動を実現していることがわかった。記事のピアフィードバックでは、日本人学生と留学生が互いに手段を駆使して言葉の持つニュアンスを伝え合い、相手が表現しようとしていることを尊重しながらより良い表現を探し、共に1つの作品を作り上げていく姿勢が見られた。その過程においては、地域を見る視点や相手の立場に立った見方だけでなく、母語や言語観をはじめとした自身の振り返りも促されていた。 これにより、「自分が住む地域について学習言語で書くこと以外は自由である」という設定の有効性と、大学が求めるいわゆる「グローバル市民」を捉え直し、そこへ向かう一助として「びばべっぷ」が機能する可能性が示唆された。
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Research Products
(3 results)
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[Presentation] 教育活動を通して考える学びのエージェンシー:大学内外の言語活動の事例をもとに2023
Author(s)
Tetsushi Ohara, Wakana Watanabe, Tamiko Itabashi and Fumie Ishimura
Organizer
JSAA-ICNTJ2023 (Biennial Conference of the Japanese Studies Association of Australia 2023/ International Conference of the Network for Translingual Japanese)
Int'l Joint Research
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