2020 Fiscal Year Research-status Report
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18K02723
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| Research Institution | Nagoya University |
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Principal Investigator |
伊藤 彰浩 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (60193471)
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| Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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| Keywords | 私立大学 / 戦後改革期 / 戦時期 / 大学経営 / 私立大学団体 / 大学財政 / 進学需要 / 大学政策 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、とく私立大学団体の資料収集とともに、加えて大学進学者に関するデータ収集にも努める予定であったが、感染症の影響のため、東京等への出張調査が難しい状態が続いたため、資料収集・データ収集にはほとんど進捗がなかった。オンライン上のデータ収集や資料調査、相互貸借制度の利用等、できるかぎりのことはおこなったつもりであるが、困難さが勝っていたといわざるをえない。加えて研究補助者の雇用も難しかったため、資料整理についても十分な実施ができなかった。なお、私立大学団体に関しては、それらの団体が刊行する機関誌等の収集を一部はおこなっていたので、記事内容のデータベース化をすすめ、内容分析にもはいっている。加えて、今年度はすでに収集した資料・データの分析をおこない、可能なかぎりでの原稿執筆をおこなった。
さらに以前の科研費でおこなった戦間期・戦時期の私立大学経営に関する研究の成果について改めての検討をおこない、加えて、戦後期についてすでに収集した資料の検討もおこない、両者を合わせて、可能な限りでの戦間期から戦時期への私立大学経営およびその環境との関係についての考察をおこなった。とくにそこでは、政府の政策や若者の進学動向などと私立大学経営の関係についてとりあげ、戦時期や戦後改革期の特徴やその高等教育史における意義について考察し、それらの知見の取りまとめをおこない、新年度（2021年度）の初め頃には論考を刊行する予定である。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
上述のように感染症の影響で資料調査をおこなうことができなかったこと、加えて研究補助者雇用も困難であったため、進捗状況が遅れている。
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| Strategy for Future Research Activity |
感染症の状況をみつつ、可能であれば資料調査を実施する。それが困難な場合は、既収集資料の分析を進めるとともに、知見の最終的なまとめにむけての、資料分析及び論文原稿執筆を進行させる。ひきつづき、相互貸借等の制度を積極的に活用するとともに、研究補助者についても自宅で作業をしてもらう等の工夫により、できる限り予定通りの計画進行を目ざす所存である。
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| Causes of Carryover |
感染症の影響で、出張調査や研究補助者雇用が困難となったため、一部の研究計画が実施できなかったことが理由である。次年度も、感染症の影響は残ると思われるが、可能な限りでの資料収集と、研究補助者の作業形態も工夫をおこなうことなどによって、できる限り研究の遅れを取り戻し、研究全体の総括をおこないたい。
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