2019 Fiscal Year Research-status Report
研究大学における持続可能な学修支援のあり方についての日中豪三国の比較研究
Project/Area Number |
18K02726
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
山内 乾史 神戸大学, 大学教育推進機構, 教授 (20240070)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 学修支援 / 内部質保証 / オーストラリア / 香港 / 中国 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究に必要な資料収集はほぼ終えた。訪問調査については、前年度にオーストラリアのメルボルン大学、香港の香港中文大学に学修支援に関する調査訪問を行ったが、本年度はその調査結果を取りまとめ、『文部科学通信』2020年2月10日号(第477号)、2020年2月24日号(第478号)に発表した。また、本年度は北海道大学の学生相談総合センター、ラーニングサポート室、東北大学の学習支援センターに学修支援に関する調査訪問を行い、かつその調査結果を取りまとめ、米谷淳と『大学教育研究』第28号に「ピアサポートと学習支援―1.他移動大学と東北大学での面接調査をもとに―」を発表した。さらに、本年度は8月に中国の大連に出張し、大連海洋大学の邵講師と教育内部質保証に関す日中比較を共同で行った。国際共同研究の一環として、第一弾の論稿をまとめ、『大学教育研究』第28号に「中国の専攻別評価システムとその課題についての研究―日本への示唆」を発表した。なお、2月か3月に再度、大連に出張して国際共同研究をさらに進める予定であったが、新型コロナウイルスの影響で、大学より渡航禁止命令が出て、延期となっている。また、上掲の共著論文を邵講師と中国語で共同発表することを予定していたが、これも延期となっている。また、国内の訪問調査についても、九州大学、長崎大学を訪問する予定であったが、国内の出張自粛要請、都道府県をまたぐ移動の自粛要請が出されたため、延期となった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ順調に予定をこなしてはいるが、新型コロナウイルスの影響のため、年明けに予定していた中国渡航、九州大学・長崎大学への訪問調査を実現できていないし、目途が立っていない。
|
Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスの影響がいつまで続くのかに強く依存するが、旧七帝大における学習支援状況の調査および、中国との比較研究は行いたく、最悪の場合、渡航は行わず、遠隔会議等のシステムを利用して調査を推進する。
|
Causes of Carryover |
年度末2020年2月に中国・大連に再度国際共同研究の打ち合わせ並びに実地調査に行く予定であったが新型コロナウイルスの発生・拡大に伴う事態に伴い、渡航自粛を求められたため、次年度使用額が生じた。
|
Research Products
(4 results)