2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development of "experience-reflection type research papers" model for mature student in graduate courses
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18K02733
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Research Institution | Seisa University |
Principal Investigator |
三輪 建二 星槎大学, 教育実践研究科, 教授 (50212246)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 社会人大学院生 / 経験省察型 / フレーム / アクションリサーチ / 質的研究 / 実務家教員 / メンタルマップ |
Outline of Annual Research Achievements |
3年目の最終年度の研究成果は以下のとおりである。 ①1年次のインタビュー調査とその結果の分析を通して、社会人大学院生の特性の理解(学修環境に関する感心、実務経験の理論的整理への関心など)を確認することができた。同時に、大学院教員においては、専門知識の提供や学術的な論文指導に専念するだけでなく、社会人大学院生に対する研究テーマ上の「実存的な問いかけ」の必要性、課題解決型よりは教育の本質・理念の探究になる研究テーマの設定の指導、社会人大学院生が身に付けている「フレーム」「メンタルマップ」を理解し、省察し、それらを学術的知識へとつなげる役割が必要であること、M-GTAなどの質的研究法に関心があるものの、方法であるはずの質的研究法が自己目的化してしまわない指導が大事であることが明らかになった。 ②上記の研究成果は、初年度のインタビュー調査に加えて、N&K・アップルヤード、三輪建二訳(2018)『教師の能力開発:省察とアクションリサーチ』(鳳書房)およびS・ウォレス、三輪建二訳(2020)『教師がまとめる研究論文:量的研究・質的研究・アクションリサーチ』(鳳書房)の2冊の翻訳書の刊行に負うところが大きい。 ③今年度の研究実績としては、三輪建二(2020).アクションリサーチをめぐる研究動向『星槎大学大学院紀要』第1巻第1号)など4種類の学術研究誌・大学紀要への刊行への投稿を行うことができた。また1冊の報告書を刊行した。三輪建二(2021).『社会人院生の研究論文と論文指導報告書.平成30(2018)年度~令和2(2020)年度基盤研究(C)(一般):「経験省察型」卒業論文・修士論文指導モデルの開発研究』である。これは3年の研究期間の研究をふまえ、社会人大学院生が修士課程等で学位論文をまとめる過程において院生および指導教員が注意を払うべきポイントを理論的、実践的に説明できる内容となっている。
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Research Products
(11 results)